【待ってろ、ウエハラ! シーズン3】Vol.4 ドッグレッグのパー5でショートカットに成功! しかし思わぬ落とし穴が…
飛ばし屋・大畑大介の腕の見せどころパー5。300ヤード超えドライビングショットが炸裂するも、小倉ひまわりプロは「大事なのは2打目」と涼しい顔。「飛ばせば飛ばすほどいいんじゃないのー」と大畑の叫びがこだまするが……。
ILLUST/Koki Hashimoto TEXT/SHOTANOW PHOTO/ARAKISHIN THANKS/六甲国際GC
上原浩治に2度敗れリベンジを誓う大畑大介が青木翔コーチの教え子、小倉ひまわりプロとともにラウンドレッスンを受け、メキメキ成長中。
今回挑むのは、大畑得意のパー5。恒例のドヤ顔が出るか!?
大畑 右ドッグレッグで、496ヤード。フェードヒッターのオレにとって、おあつらえ向きのホールやね。
青木 相性の良いホールでスコアメイクできれば、上原さんとの本番対決でも心の余裕が出てくると思います。
大畑 相手に「こいつはヤバい」と思わせるために、圧倒的な差を見せつけたい。ここはいっちょ、右の斜面を飛び越えるショートカットをぶっ放すか。
小倉 私は2打目でグリーンを狙いやすいように左めに置きたいです。
大畑 それじゃ、2オンしてドヤ顔できる可能性が低くなってしまうやん。
小倉 右の斜面越えルートの場合、ちょっとでもフケちゃうと距離が足らずに傾斜で止まったり、最悪さらに右にそれてOBもあるかなって。
青木 スコアメイクを考えると小倉プロが正解だけど、まぁやってみましょう。
振ってもいいけどルート設定は入念に
大畑 それじゃオレから打たしてもらうわ。見てろよ、スーパーショートカットを。おりゃー!
青木 おおおっ。
大畑 よしっ、今日イチが出たぞ。
青木 意気込みはすごかったけど、大畑さんの弱点のリキみはなかったですし、300ヤード以上飛びましたねー。
小倉 すごっ。
青木 でも「入れるまでがゴルフ」は、先週学んだこと。油断は禁物。
――小倉プロは宣言通りフェアウェイ左サイドにティーショットを運び、そこからFWでグリーンエッジまで運ぶ見事なマネジメント。一方の大畑は残り165ヤードの左足下がりのライ。8番アイアンをセレク
トするも、プッシュ気味でカート道わきのラフへ。絶好の2オンチャンスを逸してしまう。
大畑 2オンできずがっかりしてしまった。自分に期待しすぎ?
青木 大畑さんの飛距離なら、2オン狙いOKです。ちゃんと振って飛距離を稼ぐのだって問題ない。ただ、ルートの設定が甘かったかも。
小倉 パー5はティーショットと同じかそれ以上に2打目が大事です。ドライバーでどんなに飛ばしても、次が狙えないロケーションだったり、打ちにくいラフだと勝負になりません。
大畑 上原はオレみたいなギャンブルはしないから崩れない。スコアとか相手を見ながら行くところと引くところを知ってる感じがする。“投手脳”や。
青木 攻めるのは悪くないんです。でもやりたいなら練習から「このラインより右には絶対に行かない」とか、そういう取り組みが必要でしたね。
大畑 それを教えてくれてなかったコーチのせいってことやね!
小倉 すごい鬼メンタル……。見習いたい。
青木 そんなところ手本にしないでいいわ!
――マネジメント力をつけていく大畑。次回、小倉プロとのラウンドレッスン最終回!
【今週の青木ゴロク】
飛ばすのはいいけどルート設定は慎重に。
マネジメントで差が出ます
令和の武蔵になる
オオハタダイスケ
大畑大介。1975年11月11日生まれ。ラグビー元日本代表、伝説のウイング。大阪の東海大仰星高で上原浩治と同クラス。ベストスコア82。「本気を出せば上原に勝てる」と豪語する強メンタル&フィジカル
迎え撃つは
ウエハラコウジ
上原浩治。1975年4月3日生まれ。読売巨人軍の元エースで、メジャーリーグでも活躍したレジェンド。マウンド上の緊張感を今はコースで味わうのが楽しいという根っからのアスリート気質を持つエンジョイかつ本気ゴルファー。大畑の挑戦に2度とも“勝利”したが……
週刊ゴルフダイジェスト2023年6月13日号より
CS放送のGAORAでは「大畑大介×青木翔 レッツトライゴルフ! ~待ってろウエハラ~」がオンエア中