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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.75 これぞ究極のダフリ矯正練習! 「スマホ置き」打ち

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

今回は過去にやって、効果絶大だったスマホを使った練習法をご紹介しよう。といっても、アプリではない。スマホ本体を使うのだ。

先日、知り合いの学生から「慎堂さん、ダフリが止まらないんですが、どうしたらいいですか?」と聞かれた。

「そんなもん一発で直る。ボールの手前にスマホを置いたら、絶対ダフらんけん」。そう答えたら「えー、手が動きません!」といって実践してくれなかった。せっかく究極の方法を教えてあげたのに(笑)。

ダフリを直すには、ボールを少し右に置くとか、ダウンスイングで体重を左に移動させるとか、手首の角度をキープしたまま振り下ろすとか、いろいろな方法がある。でも、そうした方法は、頭で考えながらスウィングをするので、うまくいかないことも多い。そういう時は、頭ではなく、体でダフらないスウィングを覚えるのがいい。それがボールの手前にものを置いてスウィングする方法だ。体重移動とか手首の角度とかを考えず、とにかくものに当たらないようにスウィングするのだ。よくあるのがハンカチやコインを置く方法。確かにハンカチはダフって飛んでいっても、さほど迷惑をかけないという点ではオススメだ。その代わり、自分も痛みを感じない。破れるぐらいダフれば、多少ガッカリするけど、その程度。コインも10円だと、どこかで「当たってもいいや」という気持ちがある。

じゃ、アイコスは? 破損して買い換えるのは無駄な出費なので、悲しいけど、まぁ、引きずるほどへこむことはない。なんなら、禁煙のきっかけになって、結果オーライかもしれない。

それなら、1万円札はどうだ! ダフって破けたらダメージが大きい。しかし、最悪銀行へ行けば交換してもらえる……という考えがよぎる。

体に覚え込ませたいなら、絶対、失敗が許されないものがいい。それがスマホだ。

これは失うと痛い。痛すぎる。高価なことはもちろん、万が一、データが飛んでしまったら、悔やんでも悔やみきれない。それをボールの手前に置けば、死ぬ気でクラブを上から入れるはずだ。これが、ボクの考えた究極のダフリ防止練習法。


実は、ガラケー時代に1回試したことがある。いままでこんなに1球入魂したことはない、というくらい真剣にスウィングした。結果は見事成功し、携帯は無傷だったが、その1回でやめた。そのぐらい怖かった。なので冗談がわかる人以外には、この練習は絶対にお勧めしない。

ただ、実際ボールの手前、10センチにスマホを横にしておき、素振りでイメージするのはいいと思う。こんなに上からクラブを入れないとダメなんだということが実感できるはずだ。あるいは、自覚症状はなかったけど、素振りをしたら、当たりそうになり、ダフリに気づくかもしれない。

恐ろしい練習法だけど、効果は絶大! ただし、本当に真似しちゃダメですよ(笑)。あくまでイメージですね、お願いします。

スマホを置くと、クラブを上から入れる感覚がつかめる。ただ、本当にやって破損するとダメージが大きい。手前を素振りしてイメージをつかもう


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2018年6月26日号より