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【ゴルフジム】「アイアンのダフリを解消したい!」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは、「コースでアイアンがダフることが多い」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク

教える人/濱田塁

はまだるい。68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスンを行う

<今週のお悩み>
「アイアンがほとんどダフってしまいます」

●内藤仁司さん(58歳/身長165cm/ゴルフ歴40年/ベストスコア78/平均スコア88)
やや右手の力が強いスウィング。トップまでにグリップをギュッと握りしめてしまっているため、フェースがシャットになっている(2コマ目)。ここから切り返しで上半身が優位になると、リリースが早くなり、ダフりやすい

内藤 コースで、アイアンがとにかくダフります。

濱田 アドレスの段階から、右手をギュッと強く握っているのが気になります。右手が強くなると、アーリーリリースになりやすいですし、そうすると右に重心が残ったインパクトになりやすいんです。

内藤 どちらもダフリの原因ですね。

右サイドが強すぎるスウィングになっています

右に重心が残りすぎる
右手に必要以上の力が入っていると、ダウンスウィングで手首のタメが早くほどけてしまい、いわゆる「アーリーリリース」状態になりやすい。また、右手主体のスウィングになると、左への踏み込みが弱くなり、重心が右に残ってダフりやすい

濱田 そういうことです。右手が強い人の場合、左手主体のスウィング感覚を覚えると、いろいろな問題点がいっぺんに修正される可能性があります。たとえば、左手1本でボールを打つのはすごく効果的です。

内藤 確かに、左手で振るという感覚はなかったかもしれません。

濱田 左手1本で打つときは、グリップに力を入れずに、クラブの重さを感じるように意識してみてください。フルスウィングの大きさでフィニッシュまでしっかり振ります。

内藤 クラブの通り道が、今までと全然、違います。

濱田 今までは強すぎる右手が邪魔をしていて、クラブが正しい軌道を通らなかったということです。左手1本で振りながら、そのスウィングに所々で右手を合わせてみると、右手をどう使えばいいかということもわかります。

内藤 なるほど。

濱田 それと、まだ少し重心が右に残りがちなので、打ったあとに右足を1歩前(目標方向)に踏み出すような練習をすると、スムーズに左足に乗っていけるようになると思います。

これで解決!
「左手主体のスウィングで
 正しい軌道を手に入れよう」

左手主体で振る感覚を覚える

左手を主体にしてスウィングすることで、スウィングアークの拡大、クラブのラグ(手首のタメ)の維持、スムーズな体重移動など、多くのメリットが得られる。左手1本で打つと、この感覚がよくわかる

Point
左に踏み込むことでダフりにくくなる

ダフるというのは、スウィングの最下点がボールの手前になっている状態。切り返しでしっかり左足を踏み込むことで、最下点がボールの先になり、ダフらず、しっかり上から打てる

Drill 1
左手スウィングに右手を合わせる

左手1本でスウィングをしながら、トップやフォローでスウィングを止め、そこに右手を合わせてみる。正しいスウィングを邪魔しない右手の使い方がわかる

Drill 2
インパクト後に右足を踏み出す

インパクトで重心が右に残っていると、インパクト後に右足を踏み出すことができない。右足を踏み出すためには、切り返しからきちんと左足に乗る必要があるのがわかる

週刊ゴルフダイジェスト2023年4月25日号より