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【右脳ゴルフ①】桑原克典プロが気づいた技術の原点。いい弾道、いい打感だけをイメージして打ってみよう

「スウィングがどうとかこうとか……そんなことはもう、どうでもいいんです」。そう語るのは今年、シニア入りをした桑原克典だ。以前にも増してフェアウェイで生き生きと輝いて見えるのは“右脳ゴルフ”に回帰したことが起因している。「100ヤード以内に絶対的な自信が持てる」という“右脳ゴルフ”とは、一体どういうものなのか?

【解説】桑原克典
わばらかつのり。1969年4月4日生まれ、愛知県出身。10歳からゴルフを始め、92年にプロ入り。ツアー初優勝は95年アコムインターナショナル。96年には中嶋常幸とのコンビでワールドカップに出場。ツアー通算2勝。ミズノ所属

本来備わっている人間の感覚を生かす

GD 今年、シニアツアーデビューを果たしましたが、レギュラー時代と比べて、試合への取り組み方に違いはありますか。

桑原 レギュラーはボクも含め、みんな自分の結果がすべてで、雰囲気もピリピリしていますけど、シニアはどうやって試合を盛り上げようかという意識を、選手全員が持っていますよね。

GD スウィングで何か変えた部分はありますか?

桑原 レギュラー時代はスウィングについて、試行錯誤しましたけどね。シニアに来てから、言葉は悪いですけど、面倒臭くなってきちゃって(笑)。そういうのは若いときに散々やってきたから、もういいかなと。

「アドレスしたら、頭でイメージしたショットを再現することに集中。あとは体の自然な反応に任せて、気持ちよく振るだけ」

GD 悟りの境地に達した(笑)。

桑原 自分が感じるままに、気持ちよく振ればいいじゃないかって。言い換えれば、左脳ではなくて、右脳のゴルフ。でも、それで忘れていたいい感覚が戻ってきたんですよ。

桑原 人間には本来備わっている感覚があり、右脳が働くことで、それを生かすことができる。100ヤード以内のショートゲームは、まさに“右脳のゲーム”ですからね。

イメージやひらめきといった感性を大切にした右脳ゴルフ

【左脳】…前傾姿勢を保ったままトップの形は…などといった技術的なチェックポイントを複数持ち、打つ時も自分自身に技術指導する。

【右脳】…理想的な強い弾道で、はるか彼方に飛んでいくボールをイメージ。クラブがボールを真芯でとらえた音やナイスショットを想像しながらスウィング。

「ナイスショットするかは打つ前にほぼ決まります」

①状況を判断する…「広い視野で全体を眺めて、ピンやハザードの位置を確認。ボールのライ、風の向きや強さも考慮し、イメージを描きます」

②打つ前に素振りを2回…「素振りではフィニッシュの形を確認。イメージが明確に描けていれば、体が自然と反応して、フィニッシュも決まります」

10年ぶりに愛知県オープンが復活します

48歳まではレギュラーツアーでバリバリに戦っていた桑原プロだが、49歳でQTに失敗。「シニアまでの丸1年間、時間ができたことで現状を見つめ直すいい機会になりました。

地元の愛知県にはプロゴルフ会がなく、若手のプロが出場できる試合が限られていたので、プロ仲間数人と『愛知県プロゴルフ協会』を設立することにしました。ボクらが若いときは出場できる試合がいくらでもありましたが、今はそんな時代じゃありませんから。

ボクたち選手でスポンサーを探して、ありがたいことに賛同していたける企業が見つかり、いくつかの試合を開催することができました。来年3月には、10年ぶりに三好CCで愛知県オープンが復活することが決定しています」(桑原)

右脳ショット②に続く

TEXT/Toshiyuki Funayama PHOTO/Yasuo Masuda 

週刊GD2019年10月29日号より

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