【読者記者】No.1812「7番アイアンより上の番手で球が右に出やすい。原因は何でしょう?」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「長いアイアンで球が右に出やすい」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東京ゴルフスタジオ
読者記者No.1812 岩崎翔太さん
●34歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/4年 ●ベストスコア/79 ●平均スコア/89 ●172cm・64kg ●ドライバー飛距離/250ヤード
先生/吉本舞
佐賀県出身。USLPGA「ティーチング&クラブプロフェッショナル」資格保持。楽しみながら上達を目指す。SNSでレッスン動画を多数公開。「東京ゴルフスタジオ」インストラクター
岩崎さんのお悩み
「当てにいって力んでしまう」
コースに出ると、7番アイアンから上の番手が右に出やすくなります。また、当てにいって力んだりしてトップすることも多いです。
軌道はほぼイン‐インになっているので、右に出るのは軌道に対してフェースが開いているということ。フェースを閉じる動きを強化したい
岩崎 コースだと右に出る球や、トップが多くなるんです。当てにいって力んでる感じがします。
吉本 テークバックで、少しフェースを開くのが早いですね。左手のグリップを強く握りすぎているみたいです。テークバックのときに左手をギュッと握ると、左わきが空いて、フェースが開きやすくなるんです。
岩崎 それで、ダウンスウィングで戻し切れなくなるんですね。
吉本 そうです。一度、グリップを最小限の力で握って、大きめのワッグルをするみたいに素振りを繰り返してみてください。グリップの上側は全部開いて、下側だけで支える感じです。
岩崎 握らないと振れないかと思ったら、グリップを下支えするだけで意外と振れますね。普段、力みすぎなのもわかります。
吉本 グリップをゆるめて、ヘッドの重さと手首を使った振り子が動くようになると、フェースが自然に開閉するようになるので、無理なく球がつかまるんです。
<問題点>
開いて上げて戻り切らず当たる
スクエアを保とうとして左手に力が入ると、始動後、早めにフェースが開いてしまい、そのまま開いて当たりやすくなる
記者:コースだと球が右に出やすいです
プロ:左手をギュッと握りすぎです
ナチュラルなフェースの向きでテークバック
最初の50センチくらいで、手を使わずに体を回転させると、自然にフェースが閉じた(スクエアのままの)始動になる。このまま上げていくと、切り返しでもスクエアを保ちやすく、無理にフェースを閉じなくてもインパクトがスクエアになりやすい。
ボール5個分ソールを滑らせる。
スクエアに当てる感覚がわかってきた!
ボールを5個並べ一番手前に本球をセット
インパクトしてから、20センチくらい先までソールを滑らせるイメージを持つと、芝の薄いライからも厚く当てられる。ボールを5個並べて、その長さの分だけはヘッドを持ち上げないようにして練習すると、長いインパクトゾーンを作れる。
5個目のボールまでヘッドを持ち上げない
並べたボールの端から端まで、ずっとソールを滑らせるイメージを持つことで、自然にハンドファーストインパクトになる
Point 1
グリップを下から支えるだけの感覚
左手を強く握るとフェースは開く
Drill 1
左手の指を2本外して打つ
左手小指、薬指を握らずにボールを打つ。手首を中心とした振り子運動がしやすくなり、クラブの自然な動きを邪魔せずに打てるのがわかる
Drill 2
ゆるゆるグリップでワッグルを繰り返す
<取材後記>
手首がとにかく固かった
力んでいる自覚はあったんですが、具体的にどこに力が入っているかがわかりませんでした。グリップをゆるめたら、手首が動き出して、「今までこんなに固かったんだ」と気付きました。
月刊ゴルフダイジェスト2023年5月号より