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【吉田優利の飛びの秘密】#3 ボールにパワーを伝えるには“左足の圧力”がカギ

辻村明志コーチに教わり始め、20ヤード以上もドライバーの飛距離が伸びたという吉田優利プロ。最後は、ボールにしっかりとパワーを伝えるために重要なことを、辻村コーチに教えてもらった。

TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/光成ゴルフアリーナ

吉田優利 日本ジュニアや日本女子アマで優勝するなどアマチュア時代から活躍し、19年プロ入り。21年には楽天スーパーレディスでの初優勝を含む2勝を挙げた。エプソン所属
辻村明志 日大ゴルフ部出身。江連忠のもとで指導法を学び、吉田優利のほか上田桃子などトッププロのコーチを務め勝利へ導いている

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  • 辻村明志コーチに教わり始め、20ヤード以上もドライバーの飛距離が伸びたという吉田優利プロ。飛距離アップのために大事にしてきた“4つのポイント”について、詳しく教えてもらった。 TEXT/Yumiko Shigetomi PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/光成ゴルフアリーナ 吉田優利 日本ジュニアや日本女子アマで優勝するなどアマチュア時代から活躍し、19年プロ入……

左足の“圧力”が重い球を生む

「体がしっかり回旋してダウンスウィングでタメが作られても、パワーがちゃんとボールに伝わり切らないと意味がありません。それには左足の圧力がカギなんです」という辻村コーチ。左に体重移動するということ?

「左に移動するというよりも、左足で踏んで地面に圧力をかけるというイメージです。これもダウンスウィングからの繋がりで、リリースが早い人はインパクトで左足の圧力が弱くなってフォローが小さくなります。リリースをギリギリまで我慢することで左足の圧力が強くなり、それがヘッドで球を押し込む“押すインパクト”を作ってくれるんです。アマチュアで優利と同じヘッドスピードの子がいるけど、飛距離は10ヤードの差があります。その差は球を押しているかどうかで、優利はしっかり押せてるから球が重くてアゲンストにも強いんです」(辻村)


左足の圧が強いとフォローが大きくなる

リリースをギリギリまで我慢できれば左足の圧が強くなり、インパクトで球を押せてフォローが長くなる。

左足の圧が弱いとフォローは小さい

リリースのタイミングが早いとインパクトで左足の圧力が弱くなってしまい、球を押すことができないから飛ばない。

無理に左足に乗ろうとするとスウェイに

左に強く体重移動しようとするとスウェイになってパワーが逃げてしまい、これも球を押せない

Drill
アイアンの先にリボンをつけて振る

速くきれいな円を描きながらリボンを振るためには、いかにリリースを遅らせることが大事かわかる。そして、繰り返し振っているとリリースを遅らせるための体の使い方も身についていく。

当てにいくと軌道がズレる

上体の開きとリリースが早いと速く振れないし軌道がズレるため、実際のスウィングだと球が曲がってしまう

Point
「テコの原理」を使って遠心力を生む

腕を伸ばしたまま上下に振っても「テコ」を使えないのでリボンはきれいに振れない。ひじと手首のテコを使ってリリースを遅らせるときれいに振れる

「リボンを振ると左足の圧力が強くなります」

吉田プロもこのリボン素振りはよくやっているという。「繰り返し振っているとどんどんタメが深くなって、同時に左足の圧が強くなっていきます」(吉田)

月刊ゴルフダイジェスト2023年4月号より

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