【読者記者】No.1800「ショートアイアンでよく引っかけて、グリーンを外してしまいます」
読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「ショートアイアンで引っかけが出る」というもの。果たして解決方法は?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/G factory ゴルフアカデミー
読者記者No.1800 柴雅明さん
●58歳 ●自営業 ●ゴルフ歴/18年 ●ベストスコア/73 ●平均スコア/80 ●166㎝・64㎏ ●ドライバー飛距離/240ヤード
先生/中島孝之
67年生まれ、神奈川県出身。「PGA ジュニアリーグ」茨城県代表3チームの監督として、「茨城ガールズ」を全国2位(19年)に導く。「G factoryゴルフアカデミー」代表
柴さんのお悩み
「ショートアイアンで引っかけが出る」
8番アイアンより短いクラブでよく引っかけて、グリーンを外します。短い番手なので、確実にグリーンオンしてバーディを狙っていきたいのですが……
コンパクトなトップから、のびやかなフォローでボールを打っている。左にミスが出るとすれば、イン‐アウトの軌道が強すぎるのが原因か
柴 ショートアイアンで、引っかけやすくて……。
中島 フォローで飛ばそうという意識が、少し強すぎるように感じます。フォローで打つタイプの人は、ボール位置がどんどん左足寄りになる傾向があるんですが、そうすると今度は軸が右に傾いて、ヘッドが下から入りやすくなるんです。ショートアイアンでそれをやると、全部左に飛んじゃうんですね。
柴 確かに、フォローはできるだけ大きく振ろうとしています。
中島 ボール位置を少し中に入れて、背骨を垂直にして構えてみてください。
柴 いつもより、ずいぶん右足寄りにある感じがします。
中島 それだけ、今までが左足寄りだったってことですね。そのボール位置と構えなら、少しアウト‐インの軌道で上から打てるはずですから、フェード気味の弾道になって、引っかけは出なくなると思います。目線を最後まで低く保つと、ヘッドを上から入れやすくなりますよ
<問題点>
アドレスで軸が右に傾いている
フォローを大きくして振るのはいいことだが、その意識が強すぎると、ボール位置が左足寄りになりすぎ、さらに軸が右に傾く場合がある
記者「フォローを大きく出すようにしています」
プロ「そのせいでボール位置が左足に寄りすぎています」
ボール位置が一定になるアドレスの手順
記者「インサイドから下ろすのは変わらないですよね?」
プロ「少しアウトから入れないと強い球になりません」
Point 1
目線はできるだけ低く保つ
目線を高くすると、右サイドが下がってイン‐アウト軌道になりやすい。目線を下げることで、自然にヘッドが上から入る形になり、アウト‐インに振れる
Point 2
出球はわずかに左に出るのが正解
Drill
ヘッドの通り道を制限して打つ
アウト-インに振らないと当たってしまう位置に、ボールを2個置いて打つ(写真)。ヘッドを上から入れる感覚が身につく
<取材後記>
出球の方向がはっきり変わった
ボール位置が毎回、バラバラになっていたみたいです。ボール位置をしっかり決めて打つと、出球の方向が変わったのが、残像でわかりました。もちろん、振り方も変わりました。
月刊ゴルフダイジェスト2023年2月号より