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【ゴルフの急所】Vol.25「これだけやればシングルになれる!」寺西流“7つの心得”

30歳からゴルフを始め、トップアマとして活躍したのち、49歳でプロ転向。会社経営の傍ら、2020年には日本シニアオープンを制するまでに至った異色プロ・寺西明が、自身が考える「ゴルフの急所」について、読者からの疑問に答える形で解説していく。

PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/六甲国際GC

前回のお話はこちら

今はまだHC19ですが、シングルを目指したいです。時間とお金もないので練習場には週に1~2度、ラウンドは月1~2回程度。こんな私でもなれるでしょうか?(横井淳さん・35歳・HC19)


結論から言えば、なれます。日々の練習をていねいに継続して行うことができれば、週に1~2度しか球を打てないサラリーマンでも、確実にシングルになれる。これは私が保証します。では、具体的に何をすべきなのか。

まず大切なのは、高い目標を持つ仲間を作ることです。できれば、自分よりずっと上手くて、競技に出て結果を出そうとしている。そういう仲間を見つけ、一緒に練習やラウンドをするのです。

このとき、上手い人はなぜスコアを作れるのか、いいところ、悪いところはどこなのか、よく見て考えるようにします。それはスウィングだけでなく、練習の仕方や考え方、姿勢などすべてです。すると、自分に足りないもの、自分にもできそうなもの、自分が勝てそうなものが見え、いま自分がすべきことがわかるはずです。

また、自分の姿を客観的に見ることも大切です。それも練習中ではなく、ラウンド中の姿を撮影して研究するのです。


すると、いいときと悪いときの差も見えるし、本番で出るミスの原因も見つけることができます。

あとは、それを意識した練習をしておけば、本番中のミスを自分で修正できるようになります。ゴルフが上手くなるためには、そういう自己治癒力を身につけておくことがとても大切なのです。

ラウンド中の自分の姿を撮影して、客観的に見てみよう。すると、いいときと悪いときでは、ルーティンやリズム、テンポ、体の動きなどが違うことがわかるはず。あとは、それを修正する練習をしておけば、本番で出るミスを自分で修正できるようになる

スウィングに関して言えば、形や飛距離にこだわるのではなく、自分の武器となる“決め球”を身につけることを目標にします。緊張していても、この球だったらいつでも自信を持って打てる。そういう球を手に入れるのです。

このとき、決め球とは逆の球(決め球がスライスならフック、フックならスライス)も練習しておくことが大切です。意図して逆球が打てるようになれば、決め球の精度は上がります。どんな場面でも決め球が打てるようになるには、逆球の練習が必要なのです。

真っすぐ遠くへ飛ばすこと、いい形でスウィングすることよりも、自信を持って打てる“決め球”を身につけることを目標にする。それはフックでもスライスでも、高い球でも低い球でも構わない。こうすればこちらにしか曲がらない、逆球が出ないというものを身につけることが、シングルへの近道だ

パットは毎日、アプローチも1~2メートルでいいから、できる限り練習するようにします。このとき大切なのは、打つ前に必ず素振りをすることです。

素振りをしながら、球のスピード、転がり、軌跡をイメージし、それを再現するように球を打つ。そうすることで、本番のパットやアプローチの精度を上げることができるのです。

パットとアプローチの練習をするときには、素振りで球のスピードや転がり、球の軌跡などをイメージし、それを再現するように球を打つ。そうすることで、本番でも自分のイメージした球が打ちやすくなる

あとは、10分でいいから毎日素振りをすれば完璧。

ここまでできたら、時間のないサラリーマンでも間違いなくシングルになれます。大事なのは、それを継続すること、そういう意志を持ち続けることです。質問者の方がシングルになれるその日まで、私も陰ながら応援したいと思います。

重いものと軽いものを
交互に振る

素振りをするときには、重いもの(素振り棒や野球のバットなど)と、軽いもの(素振り棒やヘッドを抜いたクラブなど)を交互に振るとよい。重いものは、ゆっくりと重さを感じながら振ることで、正しい軌道や体で振る感覚が身につく。軽いものは、できる限り速く振ることで、ヘッドスピードを上げる効果がある

シングルになるための7つのテーマ
①仲間を作る
②ラウンド中の自分の姿を見る
③決め球を作る
④決め球と反対の球を練習する
⑤パットとアプローチは素振りをしてから打つ
⑥重いものと軽いもので素振りをする
⑦①~⑥を継続する

月刊ゴルフダイジェスト2023年3月号より

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