Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • ギア
  • 【ギア選びのウソホント】Vol.111「かつてのクラブ開発はプロの意見がすべてだった⁉」

【ギア選びのウソホント】Vol.111「かつてのクラブ開発はプロの意見がすべてだった⁉」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

2022年11月15日号の企画「最新ドライバー一斉テスト」で最新クラブを約20本試打しましたが、そこで書き切れなかったことを追加でお話しします。

まず、かつてはクラブ開発というと、男子のツアープロの意見を取り入れることがほぼすべてでした。

そのため、ドライバーであれば男子プロが使用するロフト角が8~9度台のヘッドをまず製作し、それを10~11度のヘッドにリサイズして販売するイメージです。言い方は悪いかもしれませんが、”ダウンサイジング”された感じで、女子プロや一般アマチュアでは、ヘッド性能を100パーセント発揮しづらかったと思います。

この感覚は、週刊GDで四半世紀以上、クラブを試打させていただいたモノとして、確信があります。

ところが、最近は、女子プロのヘッドスピードが一般アマチュア男性ゴルファーのそれとほぼ同等ということからか、女子プロが使用するロフト10度台のヘッド性能が良くなってきており、10度台でも低スピン性能が高く、球が上がり、ボール初速が出るのです。

なお、この傾向は国産ブランドに強く、外ブラはまだ9度台が主流と言えます。国産ブランドを使用している読者の皆さん、最新ドライバーならまずは10度台を試してくださいね!

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月15日号より