【マイギアを語ろう】石坂友宏「打感が軟らかく、潰して飛ばせる」新エース候補は『ステルス グローレ』
自身の道具へのこだわりを、プロ自らが語る連載「マイクラブ マイギアを語ろう」。今回は、6月にツアー人生初のアルバトロスをマークするなど、存在感を増している石坂友宏のセッティングに注目!
TEXT/Hikaru Togawa PHOTO/Hiroyuki Tanaka THANKS/安中ジャンボゴルフセンター
ステルス グローレの飛びと打感にぞっこん
昨年は『SIMグローレ』、今年は春先から『ステルス プラス』のドライバーを使用していた石坂友宏。だが、秋になって最新モデル『ステルス グローレ プラス』がエースになるかもしれない、という。
「クラブに対するこだわりはあまりないのですが、打った感触に対して弾道が合っているかどうか、が重要ですね。飛距離やスピン、高さなどのデータも見ながらですけど。例年、気温が下がってきて体が動かなくなってきたら、やさしいクラブに変更しています。体の変化に合わせたクラブ選びですね。時季によってのクラブ変更は、どのモデルも2、3タイプのヘッドがラインナップされているのでやりやすいんです。『あるものは使わないともったいない!』と思って基本全部試します。メーカーの担当の方と相談しながら、提案されたものは頭に入れて、機会を見て打っています」(石坂)
『ステルス グローレ プラス』も『ステルス プラス』より打感が軟らかく感じられ、やさしいイメージだという。
「カーボンフェースは気に入っています。雨のラウンドだと多少フェースは滑るものですが、これは滑りません。打感は『SIMグローレ』より軟らかい。『ステルス プラス』よりもさらに少し軟らかい感じで、一瞬ボールを潰してから、速く飛び出していくイメージ。距離がよく出ています」
ドライバー
ただいま絶賛テスト中!
フェアウェイウッド
飛ばす3Wとほどよく止まる5W
テーラーメイド「ステルス プラス」
「3Wは2オンを狙えるよう、高い球でランを抑えつつ飛ぶものが理想。少しつかまえたいのでシャフトは『CQ』に変更。5Wはロフトを1度立てて18 度に。つかまりすぎを防ぐため、シャフトは先が動かない『DI』です」(写真のシャフトとヘッドは3W)
アイアン
長い番手はスピンより高さでラクに止めたい
4I(P・790) 7I(P・7MC)
「4、5番を『P・790』にしているのは180~210ヤードぐらいで無理にスピンを入れようとしなくても、やさしく高さが出て止まってくれるから。より寒くなってきたら、6番まで替えることを考えています」
ウェッジ
58度が生命線
テーラーメイド「ミルドグラインド3」
「ウェッジは昔から好きで得意。どんな場面でも58度でカバーできる自信があるので、52度は1度立ててPWとの飛距離の差を調整。変に迷わないよう、60度などは入れていません」
「あと200回転スピンが抑えられれば完璧」
現在のエースドライバー『ステルス プラス』と比べると、調整が足りないぶん少し飛んでいない、と石坂。
「『ステルス グローレ プラス』のスピン量は2700回転ぐらい。自分は2400〜2500回転が理想だと思っています。あと200回転減らせれば、試合で使えます」
方法としては、カチャカチャ機能でロフトを立てたり、シャフトを交換したり。
「ロフトは0.5度立てて9度に。それでもよく上がります。シャフトは『ツアーAD VR』のXから、最新『CQ』のSの半インチチップカットを試しています。カチャカチャはシャフト交換も簡単なので、すぐにいろいろ試せていいですね」
カチャカチャで調整しやすくなった
SIMグローレにはなかったホーゼルのスペック可変機能を搭載した『ステルス グローレ プラス』。ロフト角とフェース角の調整で、打点や打ち出し角度、スピン量も、より理想に近づけられそうだ
スムーズに移行できそう
腰を痛めてからドローになりがちというが、本来はフェードヒッター。右に逃げないつかまり具合と、閉じているように見えないヘッドが好みだという。「『グローレ』シリーズのつかまり具合、飛距離の出方が好き。『ステルス グローレ プラス』はカチャカチャ機能でロフトを立てるとフェースが少し開いて見えるようになるので、すごく構えやすい」
石坂友宏の14本セッティング
月刊ゴルフダイジェスト2022年12月号より
こちらもチェック!
- <日本オープンゴルフ選手権/三甲GC ジャパンC(兵庫)/7178Y・パー70/10月20日〜23日>PHOTO/Tadashi Anezaki 第87回日本オープンゴルフ選手権(三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコース)で、今月初旬に世界アマチュアランキング1位となった蟬川泰果(東北福祉大4年)が完全優勝。1927年の第1回大会での赤星六郎以来のアマチュア優勝という偉業を達成した。 ……
- 桂川や河本など賞金ランキング上位に名を連ねる20代の若者たちは、みんなそろって練習の虫。愚直に同じ練習を繰り返し、ショットの再現性を高めているのだった。いったいどんなことをやっているのか? PHOTO/Hiroyuki Okazawa、KJR 男子ツアーを見に行った方なら、気づいた方はいるかもしれない。大西魁斗は両腕の間に、岩﨑亜久竜は両脚の間に、いつもボール……
- 「若手不在」「スター不在」とささやかれて久しい国内男子ツアー。昨年までは金谷拓実が一人気を吐いていた状況だったが、今年はすでに金谷と同世代が4人も優勝。ついに男子ツアーにも『Z世代』の波が訪れた。彼らの強さの秘密に迫る! PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa、Hiroaki Arihara 大西魁斗(左)が優勝……