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【ギア選びのウソホント】Vol.105「セットのPWと単品ウェッジ、ロフトが同じでも性能は違う?」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

先週、私のPWが46度と記載しましたが、それを見た読者の方から質問をいただきました。内容は「米PGAツアーや国内ツアーではPWを単品ウェッジと入れ替えて使用している男子プロが多くいます。私もそのようにしようか悩んでいるのですが、その前に違いを教えてください」とのことでした。

結論から申し上げると違いは「重心位置」です。同ロフト角の場合、アイアンセットのPWよりも単品ウェッジのほうがおしなべて重心は高くなるので、スピン量は増します。その結果、球が高く上がり、私の経験だと飛距離は5ヤードほど落ちます。ちなみに、メーカーがPWをアイアンとセットにして販売するのは、このロフト角まではフルショットをすることが多いからです。そのおかげで、ゴルファーは「飛距離の階段」に悩まないはずです。

弾道をコントロールしたいという人には単品ウェッジのほうがいいでしょう。また、プロのようなスピンバックを手に入れたい! という人も単品ウェッジのほうがいいです。ただし、アマチュアゴルファーの場合、スピンバックするほどのスピンコントロールができるのは一握りだけですし、毎回同じように打てるわけではありませんので、この理由で単品ウェッジに替えることはあまりオススメできません。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より