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【フィッティングでスコアアップ!】#3 トラックマンで現状の課題を徹底分析【動画あり】

フィッティングスタジオ「4plus」の吉川仁氏によると、上手い・下手に関係なく、フィッティングを受けることで確実にスコアアップや飛距離アップにつながるという。そこで、平均スコア105のアベレージゴルファーがフィッティングを初体験。まずは“自分を知る”ためにトラックマンで弾道計測。データをさらに細かく分析し、改善ポイントを探っていく。

THANKS/4 plus Fitting Labo & Golf Salon

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計測した弾道データの
原因を解析

ゴルフ歴1年、平均スコア105のアベレージゴルファー・堀元慎輔さんがフィッティングを初体験。現在使っているドライバーで5球打ち、トラックマンで計測した弾道データをフィッターの吉川仁氏が分析していく。

記者や撮影スタッフに見守られながらの異様な状況での計測に、本来の力が発揮できなかった様子の堀元さん。「スライスが多い」という普段の弾道とは違い、左への引っかけのミスが多かった。

前回の吉川氏の指摘では、スピン量の多さやミート率の低さが課題として挙げられたが、それらの原因をトラックマンによる計測データからさらに深く読み解いていく。


>>ここまで分かるのか!
トラックマンでの分析結果を動画でチェック

フェース向きやヘッド軌道
インパクトロフトに注目

「5球打ってもらいましたが、最後の1球はそんなに曲がらず飛距離もまずまずでした。こういうときは、振っている方向とフェース向きにそれほど差がありません。ヘッドの動く軌道に対してフェース向きが大きく開いたり閉じたりすると、ボールは曲がります」

実際、左にミスしたときのデータを見ると、2.1度のアウトサイドイン軌道に対し、フェースが9.6度も左を向いていた。

「同様に、ヘッドが入ってくる角度(アタックアングル=入射角)に対して、インパクト時のロフト(ダイナミックロフト)が適正だと、バックスピンも適正になります。5球打った中でテンプラ気味のショットがありましたが、あのときのデータを見ると、インパクトでロフトが34.1度になっていました。これだけ寝てしまうと、ボールが高く上がってスピン量も増えてしまい、飛距離が出ません」

“打点”も弾道に影響する

トラックマンではボールがフェースのどこに当たったかも表示される。

「プロとアマチュアの大きな違いは打点。プロは打点がほとんどズレません。堀元さんの打点を見ると、かなりヒール寄りに当たっています。基本的に、ヒール寄り(シャフトに近いほう)に当たるとバックスピンが増えやすく、右に曲がりやすくなります。逆にトウ寄り(フェースの先のほう)に当たると、バックスピンが減りやすく、左に曲がりやすくなります。スライスに悩む人は、打点を意識するだけでもかなり改善します」

スライスに悩む人は、スウィングだけでなく、打点を意識してみるだけでも改善する可能性がある



また、効率のいいインパクトを実現する上で、「ローポイント距離」という数字も重要な指標になるという。

「要はクラブヘッドが最下点を迎えるのがインパクトよりも前か後か、ということ。堀元さんはローポイント距離が『3.7Bcm』となっていますが、これはヘッド軌道の最下点がインパクトよりも3.7cm手前にあるということ。最下点を過ぎてからインパクトを迎えているということなので、ドライバーに最適なアッパーブローが実現できています。もしインパクト後に最下点を迎えている場合は、フェースが開いて当たりやすく、スライスしやすい傾向にあります。アイアンの場合は地面にあるボールを打つので、最下点の手前でインパクトすることが大事になります」

最下点よりも先でインパクトできれば、適度なアッパー軌道になり、フェースもしっかりと返った状態で当たりやすい

トラックマンだけでもこれだけのデータが分かるというのは驚きだが、さらに詳細にスウィングを分析し、最適なシャフトを選ぶためには「ギアーズ」による解析も重要になるという。

果たして「ギアーズ」ではどんなことが明らかになるのだろうか?

#4へつづく