【プロスペック】「フィッティング用のヘッドが良かったので…」替えた途端に初優勝! 好調・高橋彩華の14本
プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、今季初優勝を挙げるなど好調をキープする高橋彩華のセッティングに注目。
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
初優勝を挙げたフジサンケイレディスは初日から4日間トップを守る完全優勝でもあった。そのプレーを支えたクラブの代表格が「スチールファイバー」のシャフトを挿したアイアン「ミズノプロ225」だ。このアイアンにスイッチしたのは、なんとフジサンケイレディスの練習日だったという。ミズノのツアー担当に経緯を聞いた。
「高橋プロのアイアンは、もともとキャビティバックと軽量スチールの組み合わせでした。本人は『カーボン系のシャフトはどうかな?』と考えていたらしく、ネック部分で抜き挿しできるフィッティング用アイアンヘッドを使っていくつかのシャフトを試打したんです。
そのなかで、まず決まったのが『スチールファイバーi』でしたが、フィッティング用ヘッドのフィーリングがとても良かったらしく、『できれば、このヘッドで組んでいただけないでしょうか。球が浮いて上がりやすいし、距離もきっちり出ています。打感も抜けも気に入りました』と。それが、この『ミズノプロ225』だったんです。これは中空ヘッドで弾きが強く、ミズノプロの中では飛び系に位置するモデル、この週、ツアーバンにたまたまヘッドをワンセット持ち込んでいたので、その場で組んで調整して手渡したんです。そうしたら、このアイアンでいきなり初優勝ですから、我々もびっくりでした」
シャフト選びのはずが、試打用ヘッドを偶然気に入って、使い始めた大会で初優勝。本人の技術力があってのこととはいえ、フィッティングの大切さ、シャフトを含めたクラブ選びの大切さを改めて感じさせたエピソードだ。
4Uと5Uは「ツアーB JGR HY」(写真)で、14本の中で最も長く愛用している
ウェッジは「ボーケイSM8」。フルショットする50度はスクエアに使いやすいFグラインド。54度はフェースを開きやすいSグラインド。58度は多彩なアプローチに合うMグラインドを採用。シャフトは「NSプロ 850GH neo」
ボールはツアーB XS。ジュニア時代からブリヂストンのツアー系ボールを使用
高橋彩華のクラブセッティング
週刊ゴルフダイジェスト2022年6月21日号より
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- かつてはダイナミックゴールドとメーカー純正カーボンが主流だったアイアンのシャフト。現在ではスチールとカーボン、どちらのシャフトも種類が増え、カーボンとスチールのハイブリッドシャフトまで登場。果たしてどんなシャフトなのか? PHOTO/Tomoya Nomura、Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa、Shinji Osawa、Hiroaki Arihara、Blu……