【“せごどん”大研究】所属、クラブ契約、スポンサー、すべて100年企業!
今年から西郷真央の所属先となった島津製作所、スポンサー契約を結ぶGSユアサ、そしてクラブ契約を結ぶミズノ。歴史あるこの3社のサポートが、今シーズンの躍進につながっているのかもしれない。
PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Shinji Osawa、Hiroaki Arihara
オフは「54度」を重点強化
開幕直前に所属先が変わり、新たなスポンサーを迎えた西郷真央。奇しくも、その直後に初優勝。そしてその後の快進撃……。このオフに何か変化があったのか? 師匠であるジャンボ尾崎のマネジャーを務め、西郷を間近で見続けてきた宮下修さんはこう語る。
「昨シーズンは勝てませんでしたが、自分で崩れて優勝を逃したのは最終日の9番で池に入れてダボにした20年アース・モンダミンのみ。それ以外は自分のプラン通りにできていて、誰か1人がその週に抜きん出ていただけ。ジャンボさんも『今のゴルフで勝てないはずない。このまま続けていけ』と言っていましたし、いつかは、と思っていました。でも、シーズンを経験して、課題が分かったんだと思います。オフは午前中にトレーニング、午後はひたすらアプローチの練習をしていました」
オフ練習の成果か、リカバリー率が昨年の24位から今季は1位へと劇的に改善された
【クラブ契約】ミズノ ●1906年創業
昨秋から使う「ST-X 220」はつかまりがよく、イメージどおりのフェードが打ちやすいという。アイアンはヘッドの抜けが良く、距離がしっかり出る「JPX921フォージド」。ウェッジは一昨年までは50度と57度の2本だったが100Y前後と100Y以内を強化しようと50・54・58度の3本に昨年から変更。「反射しにくい仕上げに」との本人からのリクエストでブラック仕上げに
【所属先】島津製作所 ●1875年創業
昨年4月からスポンサー契約を結び、今年の3月から「所属先」になった島津製作所。昨年7月に「ともに世界へ」「初優勝おめでとう」の横断幕を作製し、社員が常に試合に持ち込んでいたという。今年の開幕戦でやっと日の目を見たが、「初優勝」だけに一度しか使えず。しかも続けざまに優勝。3勝目のヤマハレディース優勝時には、なんとか新しい横断幕(写真下)が間に合い、18番ホールのスタンドに掲げられた。
【スポンサー】GSユアサ ●GS(日本電池)1895年創業
「100年以上にわたって蓄電技術で社会を支え続けている、歴史ある企業にサポートしていただけることになり大変光栄です。GSユアサ様のように、『革新と成長』を続けて世界を目指し、皆様に良い結果をご報告できるように頑張りたいと思います。応援よろしくお願いいたします」と契約締結時にコメントを出した西郷。早くも良い結果を報告し続けている。
こちらもチェック!
- 2018年の1月にジャンボ尾崎ジュニアレッスン会に参加した直後、小誌連載「キミこそ王子だ!!」に登場していた西郷真央。当時からスウィングは完成されていたという。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Shinji Osawa、Hiroaki Arihara 麗澤高校1年時の西郷真央 ジャンボのもとで素質がさらに開花……
- 今季すでに3勝と驚異的なスタートダッシュを切った西郷真央。一躍時の人となった20歳はどんなゴルフ人生を歩んできたのか。その足跡を辿ってみた。 PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki、Shinji Osawa、Hiroaki Arihara、小誌写真室 全国中学校ゴルフ選手権団体を3連覇 麗澤中学に入学……
週刊ゴルフダイジェスト2022年5月10・17日合併号より