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【ギア選びのウソホント】Vol.72 ヘッドだけじゃない!「異素材複合」の波はシャフトにも

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

技術革新はヘッドだけでなく、シャフトにもその波が来ており、最新のトレンドは、カーボン+スチールの異素材複合ではないでしょうか。複合シャフトのはしりは、12年に緊急限定発売されて話題となったトゥルーテンパー『バイメイトリックス』だと思います。同年のマスターズで優勝したバッバ・ワトソンが1Wのシャフトとして使用していたことで話題になりました。これは今でいうオデッセイの『ストローク・ラボ』のように、カーボンをベースに、スチールを先端部に接合したシャフトでした。スチールが使用されているため、ねじれが抑えられ、直進性が高いことが売りだったと記憶していますが、ウッド用だったので、やはりある程度のヘッドスピードが必要で、一般ゴルファーへの浸透という点ではまだまだでした。

13年にはアイアン用の複合シャフトが誕生します。それがフジクラ『MCI』です。これはカーボンを主に、先端部の内側にステンレス製の管が埋め込まれたシャフトで、バランスがとりやすく、打ちやすさで一気に広まりました。最近ではコアにカーボン、表面にスチール繊維を融合させたトゥルーテンパー『スチールファイバー』を米LPGAのトッププロが使用し、市民権を得ています。

クラブの進化は設計の自由度が高い「カーボン素材」の恩恵が大きい

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月1日号より