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【マーベリック MAX フェアウェイウッド キャロウェイ】大きなリアルロフト角で3Wが5Wのようにやさしい

数多くのクラブを手掛けてきた設計家・松尾好員と試打のスペシャリスト・堀越良和プロが最新クラブを打って測って研究する「ヘッドデータはウソつかない」。今回はキャロウェイの「マーベリックMAXフェアウェイウッド」です。

FWが苦手な人に
オススメ

計測数値ではフックフェースの度合いが強いですが、ライ角がフラットなせいか、意外と気にならず、構えやすいですね。(堀越)

ソール後方のウェートで深重心化

 

このFWの最大の特徴は、3Wが16度、5Wが19度という、通常よりも1度寝かせたロフト設定でしょう。実際に3Wを打ってみると、少しHSを落としても、やさしく球が上がってくれます。

FWに苦手意識を持つ人が多いアマチュアにとって、この安心感はスウィングにも、いい影響を与えてくれるはず。

1Wとは逆にフックフェースで球がつかまるイメージ(写真左#3、右#5)

 

また、オフセンターヒット時の強さも、従来モデルのエピックやローグのFWと比較して高いと感じました。マレージングフェースで初速が出て、飛距離性能も申し分なし。

ヘッドには“3”と表示されていますが、打った感触としては、飛ぶ4Wという印象です。軽くてトルクフルなシャフトは、HSが遅い人でも振りやすくなっています。

中調子で癖がなくしなり戻りもスムーズ

 

とにかくFWが苦手という人はもちろん、HSが40m/s以下で3Wだと球が浮かずに、5Wより飛ばないというシニア世代におすすめ。また、競技にも出ているような、女性のアスリートゴルファーにも、ぜひ使ってみてほしいですね。(堀越)

フックフェース&シャローバック

 

ミート率が上がり
ミスしにくい

試打計測は3W、シャフトは純正のSフレックスです。クラブ長さがやや短め、クラブ重さが非常に軽いので、クラブ慣性モーメントが抑えられています。丸型で横幅が非常に広く、全体にシャローなヘッドで構えたときの投影面積が大きいです。

スウィートスポットが高いので適度なスピン量で球が上がりやすい

 

またクラブの長さが短めなのでミート率が良くなり、大きなミスショットをしにくい感じです。1Wと違いフックフェースで、リアルロフト角が17度と大きいのが特徴で、5Wのように扱えるので、芝からでも打ちやすく感じます。(松尾)

やさしいフェアウェイウッドが欲しい人

低スピンのぶっ飛び系FWではないですが、ヘッドスピードが30 台とあまりパワーがないゴルファーでもリアルロフト角が17度もあるので、打ち出し角も確保され、また適度なスピン量で球が上がって飛んでいきます。(松尾)

【総合評価】 飛距離性能 4.5/つかまり 4.5/上がりやすさ 4.5/ミス許容 4.5/操作性 3 ※5点満点

ヘッド/フェース:マレージング鋼 C300、
ボディ:17-4 ステンレス+トライアクシャル・
カーボンクラウン+スクリューウェート
ロフト角/16度(3W)、19度(5W)、22度(7W)、24度(9W)
ライ角/57度(3W)、57.5度(5W)、58度(7W)、58.5度(9W)
長さ/43.25㌅(3W)
シャフト/Diamana 40 forCallaway(S、SR、R)
総重量/約305g(3W・S)
価格(税別)/4万8000円
※メーカー公表値

解説:クラブ設計家 松尾好員
解説:プロゴルファー堀越良和

週刊ゴルフダイジェスト2020年6月9日号より