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頑固おやじのクラブ工房Vol.30 ドライバーの“顔”の善し悪しって、どこで判断すればいいの? 

今週の通勤GDは「頑固おやじのクラブ工房Vol30」

Q、ドライバーの顔の見分け方は?

いわゆる、クラブの顔の良さって、何ですか? ピンのドライバーがカッコいいというと、ベテランシングルさんに笑われました。(32歳・HC14・会社員)

機能美も含む
“味付け”の違い

「3年前にゴルフを始めて、ずっとピンのドライバーを使っています。自分では、カッコいい“顔”だと思っていたんですが、知り合いのシングルさんにそういったら、鼻で笑われて…」

若い月イチゴルファーなんだが、今伸び盛りで、ドライバーを伸長しようと思って、ベテランシングルに相談したんだと。

「いい“顔”っていうのはミズノとかタイトリストだから、目を肥やすためにも、そういったブランドに買い替えろっていうんです。確かにかっこいいとは思うんですけど…」

やれやれ、ベテランさんもムチャいうなぁ。ピンで上達できなきゃ、バッバ・ワトソンはマスターズ、勝てねぇよ(笑)。

「“顔”は“味付け”よ。機能を生かすための構えやすさ、番手を生かすための構えやすさ、番手ごとのつながりが大事。ピンだってミズノだって同じだよ」

直線と曲線が生む
“錯覚”がポイント

クラブヘッドは、アドレスで視線に対して真正面にはおかない。それでいて、目標に対してスクェアに構えられている“気持ち”になれる“見た目”が欲しい。さらに言うと、動かして振り抜くときに、フェースがスムーズにターンするイメージが湧く“見た目”でもあって欲しいんだな。

ウッドでフェースを平らにすると、スクェアのはずが、まず左に向いて見える。“錯覚”なんだが、かといって右に向けてらダメ。フェースに適度なラウンドをつけて解消するのが正解。

そのラウンドの頂点とか、トウのラインとのつなげ方で“顔”が変わる。このノウハウに長けていあのが、パーシモン時代のマクレガー。日本ならホンマだった。どちらも等の逃がし方が上手くて、ホンマはブックフェースでもかぶって見えない。“顔”を作るのが秀逸だった。

メタル時代は平らなフェースが増えたけど、マルマンの「コンダクター」のフェアウェイウッドは絶妙なラウンドで、海外選手も多く愛用していたな。

で、チタンになったら、また丸みがついてきた。曲がりに対するギア効果とか関係なくなってきたけど、構えやすさ、弾道のイメージに対してフェースの丸みは大事なのさ。

ヘッド後方の丸みや頂点の作り方も、もちろん大切。最近なら、テーラーメイドはよくできてるよな。ピンはちょっとフェースが平らっぽい。でもギリギリかぶって見えないから、バランスはいい。

「今度、いろいろなメーカーのをショップで見てきます。見比べるコツ、ありますか?」

「フェアウェイウッドでいくつかの番手を見比べてみな。違和感があったらやめた方がいいよ」

月刊GDより(2015)(イラスト/コーチはじめ)