【ツアーでみっけ!】石川遼もお試し中! キャロウェイの新ユーティリティはUTじゃなくてUW?
ANAオープンの練習日、石川遼をはじめ、多くのプロがキャロウェイの新しいユーティリティを試していた。ソールには「UW」の文字。いったいどんなクラブなのか。調査した。
まずは、さっそく実戦投入を決めたという市原弘大に話を聞いた。
「もともと初代エピックの18度と20度を入れていましたが、しばらくウェッジを1本増やしていた関係で18度を抜いていたんです。でも、ここ最近ショートゲームのフィーリングが上がってきて、52度と58度の2本態勢に戻したんです。そのタイミングで、新しいキャロウェイのユーティリティをコースで打ったら感触がとても良かったので、この17度と20度に決めました。(17度は)17番(左ドッグレッグ、輪厚の名物パー5)のセカンドにちょうどいい。球が浮いてくれて止まるし、やさしいです。飛距離は240~250ヤードですね。5番(右ドッグレッグのパー5)のセカンドも打ち上げだから、これで打つことを想定しています。クリーク(5W)よりも短いのでやっぱり操作しやすいですし、今週から使います。アイアンの流れで打てるのも利点です。入れるのは17度と20度、シャフトはアッタスのMBです」
池田勇太も試しているひとり。それについてツアーレップの石井氏は「現在、池田プロはキャロウェイの7Wを気に入って使っていますが、このクラブを渡したところ、『ソールの抜けがいいね、いい感触』と。ウッドより小ぶりですが、従来のハイブリッドよりは大きくやさしそうな見た目。ネックを長めにして低重心にしすぎていないところもポイント。打つと高く強く飛んで、なおかつ操作性も高いのが好感触につながっているのではないでしょうか」
現在、池田は、試打では感じが良かったが、コースでは少し左に出たとのことで、リシャフトしたものを試して、良ければ使うかもしれない、とのこと。
市原弘大や池田勇太といった契約フリーの実力者がユーティリティを探しているなか、高い評価を得ているこのニューモデル。2人以外にも、小鯛竜也が試し中、フジサンケイで2位に入った池上憲士郎は投入を決めた。
メーカーに確認すると、正式なモデル名は「APEX UW」。「UW」はユーティリティウッドの略だという。
キャロウェイはアイアン寄りのユーティリティが多いため、あえて「UT」ではなく「UW」にしたとのこと。小ぶりだった「APEX PRO」よりも体積は大きく、見た目の投影面積も大きめ。ヘッド内部の2本のハシラが刀のような形状をしているジェイルブレイクAIベロシティブレードのテクノロジーを踏襲しているという。
キャロウェイスタッフのエース、今日で30歳を迎えた石川遼も、今週から投入して輪厚をプレー中だ。
通常のUTに比べると、後部の張り出しが大きく、投影面積が大きい。フェース面には、EPICシリーズにも採用されている「FLASH FACE SS21」の文字が
取材&撮影/服部謙二郎(週刊ゴルフダイジェスト)