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【ギア選びのウソホント】Vol.47 「女性ゴルファーのみなさん、難しすぎるクラブを使っていませんか?」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

コロナ禍でも「三密」になりにくいスポーツとしてゴルフ人口が増えているのは、業界に携わる者として大変うれしく思います。しかし、女性ゴルファーが持っているクラブ、とくにドライバーについては、苦言を呈さずにはいられません。それは、明らかにオーバースペックが多いからです。

飛ぶと評判の男性用のディープフェースのヘッドで、ロフト角は11度。46.5インチの長さで走り系の30g台のRシャフトが入っているクラブをお使いのシニアアスリート女性ゴルファーがいます。

「低スピン系のボールで飛ぶ組み合わせ」と薦められたそうで、弾道測定器でも悪くなかったようです。しかし、いざコースで使ってみるとドロップが多く、入射角をよりアッパーにしようとしてスウィングを壊し、飛距離が落ちたばかりか、手を痛め、ゴルフができなくなったというのです。

そんな彼女にオススメしたのは、シャローバック形状の女性用ドライバー。ロフトは12度で、フレックスはLです。というのも、そもそもHS38㎧以下のゴルファーは低スピンよりも打ち出し角が飛距離には重要だからです。また、Lフレックスのほうがしなりを使いやすくクラブに仕事をさせることができるのです。結果、怪我も治り、飛距離もアップ。オーバースペックは百害あって一利なしです。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月27日号より