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【プロスペック】FW&UTは「アイアンより寄る!」飛ばなくても強い青木瀬令奈の14本

PHOTO/Hiroaki Arihara

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、ツアー2勝目を挙げた青木瀬令奈のセッティングに注目。

青木瀬令奈

あおきせれな。1993年生まれ。群馬県出身。153㎝と小柄ながら正確性の高いショット力はツアーでも屈指。サントリーレディスでは約4年ぶりとなるツアー通算2勝目を挙げた

サントリーレディスでツアー2勝目を挙げた青木瀬令奈。シード保有選手の中では平均飛距離約218ヤードと飛ばない選手だ。そんな青木のセッティングには飛ばないなりの工夫があった。

「ドライバーのロフト表示は8.5度ですが、リアルロフトは9.5度。重心を下げて、打ち出し角を上げつつ、スピン量を減らしました。理想のスピン量は1900回転ぐらい。私の場合はドロップしそうでしない球がいちばん飛ぶんです」

さらに青木のこだわりはFW、UT、アイアンにもある。

「ウッドは4本、UTを2本入れています。3Wは飛距離を出せるようなタイプで、5Wから下はやさしく球を拾ってくれながら、ピンを狙っていけるものを使っています。UT2本は5、6番アイアンの代わりで、アイアンよりも球が上がりやすくてスピンも入って優秀なんです。アイアンは2種類、2本ずつ入れていて、7、8番は『ZX5』。やさしめでボールも上がりやすいモデルです。9I、PWは『ZX7』で打ち込んでいけるタイプを使用しています。14本の中での主軸はやっぱりFWとUTですね。アイアンよりもピンに寄せられる自信があります!」

飛ばない青木は正確性を追い求め、4年ぶりの2勝目を飾った。このセッティングにはアマチュアが参考にすべきことが詰まっている。

3Wはパー5のセカンドなどで飛距離が出せるようにフェースの厚みが薄いタイプを使用。5W以下のウッドは球が上がりやすいタイプを選んでいる。少しライ角をフラットにしてボールの拾いやすさを重視。イメージどおりのキャリーが出せることが重要

UTは5番と6番の2本。しっかりスピンが入ってくれるので球が上がりやすく、距離のコントロールもしやすい。「スピン量がアイアンよりも800回転多くて、これは使わない理由はないよねってなりました」

9I、PWはしっかり打ち込んでいきたいので芯の位置がやや高いもの。7I、8Iはある程度のやさしさが欲しいためキャビティタイプを使用している

ウェッジはグラインドスタジオのプロトタイプを使用。特徴は銅でできている点とグースが入っていること。中学生の頃に出合ったウェッジで青木にとって初めて自分の要望を伝えて作ってもらった思い出のクラブでもある

青木瀬令奈の14本

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月20日号より

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