【アマチュアの使用アイアン大調査】<後編>モデル別では国内メーカーがワン・ツー独占! 半数以上がウェッジは3本態勢
週刊ゴルフダイジェスト
8月半ば、薄曇りの平日に、静岡県の東名カントリーでラウンドするアマチュアゴルファー101人のバッグに入れているアイアンとウェッジをリサーチした。メーカーは? モデルは? 番手構成は? シャフトは? アマチュアの使用アイアンの実態に迫った!
TEXT/Satoru Niida PHOTO/Norio Tsuburaoka THANKS/東名CC

- 8月半ば、薄曇りの平日に、静岡県の東名カントリーでラウンドするアマチュアゴルファー101人のバッグに入れているアイアンとウェッジをリサーチした。メーカーは? モデルは? 番手構成は? シャフトは? アマチュアの使用アイアンの実態に迫った! TEXT/Satoru Niida PHOTO/Norio Tsuburaoka THANKS/東名CC ……
[アイアン]国内メーカーのモデルがワン・ツー。
101人中マッスルバックはゼロだった!
前編でメーカー別ランキングのトップに立ったキャロウェイだが、調査したアマチュアの使用モデルはばらけていて、モデル別ランキングでは「Xフォージド」が3位タイに入るのみだった。アイアンのラインナップを多く揃えているからこその現象と言える。
モデル別ランキングでは上位に入っていないが、定番の人気モデル「ゼクシオ」(ダンロップ)は歴代のシリーズを合わせると5人で、トップに並ぶことを付け加えておきたい。「ZX5 MkⅡ」(スリクソン)が2位に入っていることを考えると、ダンロップのアイアン人気の高さがうかがえる。
ランキングで1〜3位に入った7モデルのロフトを調べると、ほとんどは7Iで30度台だ。7Iで25〜26度という“飛び系アイアン”が目立った頃に比べれば、近年はストロングロフト化が落ち着いてきたこともあるだろう。と同時に、今回の調査はHCが低め(平均HCが16.4)のアマチュアが多かったことも影響しているかもしれない。アイアンでは“飛び”よりも、高さやスピンを得て“狙う”ことに重きを置いていると考えられる。
一方で、101人の中でマッスルバックのアイアンを使う人がいなかったことに、調査員は驚きを隠せなかった。モデル別ランキングで1位になった「ミズノプロ 225」は、ミズノの伝統的なマッスルバックに見えるが、中空構造。それでいて1〜3位の7モデルは、バックフェースに見るからに深い空洞があるポケットキャビティでもない。総じて「見た目はカッコいいが、打つと程よくやさしくて狙える」というアイアンが人気のようだ。
【調査1】 アイアンモデル別ランキング
1位 ミズノプロ 225(5名)
2位 スリクソン ZX5 MkⅡ(4名)

3位 タイトリスト T150、キャロウェイ Xフォージド、テーラーメイド Qiアイアン、ピン i240、テーラーメイド P790(各3名)

アイアンのモデル別ランキングを見てみると、トップは中空構造の「ミズノプロ 225」(ミズノ)、僅差の2位はキャビティの「ZX5 MkⅡ」(スリクソン)とジャパンブランドが名を連ねる結果に。そして3位グループには、大手の海外4ブランドの5モデルが肩を並べた
アイアンのシャフトに目を移そう。かつては、120gを超えるスチールシャフトが主流だった。しかし、1999年に「N.S.プロ 950GH」(日本シャフト)がデビューして、女子ツアーを中心に軽量スチールが一気に広まる。設計自由度の高さもあって、カーボンシャフトも台頭。今はスチール、軽量スチール、カーボンの三つどもえ状態だ。
アイアンのシャフトが軽くなってきた背景には、ドライバーのシャフトが軽量化されたこともあるだろう。ドライバーに伴ってアイアンも軽量化することで、ウッド系クラブからの重量フローが整いやすく、セットを通して振った感覚がそろいやすくなる。
【調査2】アイアンシャフトランキング

【調査3】シャフトモデル別ランキング

カーボンは純正、スチールは日本シャフトが多数
カーボンは各モデルの純正シャフトを挿す人が多かった。一方で、スチールは、100g以上の「N.S.プロ モーダス」シリーズと軽量スチール「N.S.プロ 950GH」シリーズの2タイプが支持され、日本シャフト製のモデルが優勢だ
【調査4】 アイアンセットの番手構成

5Iを入れる人はまだ半数以上いる!
大きい番手のアイアンの代わりにUTやFWを入れるケースが増えてはいるものの、今回の調査では5Iを入れている人が全体の50%を上回る結果となった。その中にあって、7Iからセットする前衛的なアマチュアも6.3%存在した
[ウェッジ]およそ3人に1人がボーケイを使用
半数以上が3本のウェッジを入れていた!
アイアンとウェッジは特につながりが深いクラブなので、アマチュアがバッグに入れているウェッジも調査した。ウェッジにおいてはメーカー別とモデル別のランキングが完全にリンクしていて、タイトリストの「ボーケイ」シリーズが断トツで人気No.1だった。PGAツアーのようなプロの世界とアマチュアでは、クラブの使用率は必ずしも同じではないが、ウェッジでは近づく傾向があるようだ。また、アイアンとは違い、ウェッジはドライバーと同様に“外ブラ強し”の感は否めない。
モデル別に詳しく見ると「ボーケイ」の新旧4モデルが1〜2位グループにズラリと並び、その結果、メーカー別では2位に大差をつけてタイトリストがトップに。トータルすると、ほぼ3人に1人が「ボーケイ」のウェッジを入れていた。しかも、新作の「SM11」はもとより、3代前(2020年発売)の「SM8」まで、今なお手にするアマチュアが多いことも特筆すべき点だ。
ウェッジの構成についても見ていこう。今回の調査結果によると、単品ウェッジを2本、あるいは3本入れる人が大半だが、とりわけ3本態勢が最も多くて全体の50%以上を占めた。ウェッジの本数が増えた背景には、昔に比べてアイアンのロフトが立ったこと。つまり、アイアンとウェッジのロフト差が開いたことで、そのギャップを埋めるウェッジが求められるようになったのだ。
ロフトのセッティングについて、PGAツアーでよく見る56度や60度よりも58度が多い。今回の調査では、60度のLW(ロブウェッジ)を入れるアマチュアは7人と少なく、2本派ではゼロだった。グリーンコンディションなどがPGAツアーのようにシビアではないため、アマチュアはツアープロほどLWを必要としていないのだろう。そうすると、ロフトが最も大きいウェッジは、56度より58度のほうが止まりやすく、ショートゲームで使い勝手が良くなる。
今回の大調査で見えてきたアイアン&ウェッジの傾向やトレンドを参考にして、自分にはどういうモデルと番手構成が適しているのか、試打をしながら吟味しよう。
【調査5】 ウェッジメーカー別ランキング

ウェッジにおいて、全体の1/3を占めた圧倒的な人気No.1のブランドがタイトリストだ。それに続くのは、ほぼ同数でクリーブランドとキャロウェイ。日本のブランドはフォーティーンが4位に顔を出した
【調査6】 ウェッジモデル別ランキング
1位 タイトリスト ボーケイ SM(10名)
2位 タイトリスト ボーケイ SM11、タイトリスト ボーケイ SM8、タイトリスト ボーケイ SM9、キャロウェイ JAWS フォージド、ピン s159、キャロウェイ オーパス(各7名)

タイトリスト「ボーケイ」シリーズは、プロ・アマチュアを問わず独り勝ち状態。「SM10」が10人でトップになり、2位で「SM8」「SM9」「SM11」が並ぶ。その3モデルを含めて、同数の2位には6モデルがひしめいた
【調査7】 単品ウェッジ本数構成ランキング

【調査8】 ロフト構成別ランキング


ロフトの並びを2本派と3本派のそれぞれで集計した。2本態勢の場合は、昔ながらの“ゴーニー・ゴッパチ”が断トツの15人で1位。3本態勢の場合は、50・54・58度という4度ピッチのトリオが12人でトップだった
プロで人気のコンボセットの人はどれくらい?
101人中11人がコンボだった!
ツアープロも積極的に取り入れている、異なるモデルを組み合わせた“コンボセット”のアイアン。今回の大調査では、約10%のアマチュアが“コンボセット”にしていた。今は同じメーカーのアイアンをコンボできるように、形状やロフトなどを近づけて設計されたモデルもある

週刊ゴルフダイジェスト2026年9月8日号より


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