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利益は1400億円! KPSが韓国の投資会社にテーラーメイドを売却

大手ゴルフ用品メーカー、テーラーメイドゴルフが韓国の投資会社に買収された。

17年にアディダスがテーラーメイドを米ニューヨークを拠点とするKPSキャピタルパートナーズに4億2500万ドル(約465億円)で売却したニュースは大きな話題になった。当時赤字に転落していた同社だが、KPS傘下に入って収益のV字回復に成功。最近KPSが売却先を探していた。

そこに手を挙げたのが韓国の投資会社「セントロイドインベストメントパートナーズ」。金額など契約の詳細は明らかにされていないが、朝鮮日報によると同社がテーラーメイドの全株式を17億ドル(約1860億円)で取得したとされている。

もしこの報道が正しければKPSはこの4年間で13億ドル(約1400億円)近い投資利益を得たことになる。

テーラーメイドのCEOデビッド・アベレス氏は声明のなかで「世界中でテーラーメイドブランドの勢いが増すなか、この取引は重要な試金石になるでしょう」と綴り「私たちが目指すのは業界のリーダーとして最高レベルの商品を製造し、あらゆるレベルのゴルファーに素晴らしいサービースを提供することです」と語っている。

コロナ禍にありながら米国でのゴルフビジネスは堅調で、アメリカの調査会社ゴルフデータテックによるとラウンド数は前年比14%増。20年のゴルフ用品の売り上げ(小売)は28億ドルを上回り(3000億円超)19年の10%増。テーラーメイドの売り上げも同様に10%増だった。

21年は好調だった20年の反動で売り上げが落ち込む懸念もあったが、これまでのところ市場が鈍化する兆しは見られない。

テーラーメイドを買収した韓国企業のトップ、チョン・ジンヒョク氏は言う。「韓国だけでなくアジアマーケットでもテーラーメイドは中心的存在になるでしょう。さらなる発展を目指したい」

テーラーメイドの勢いはとどまらない?

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月8日号より