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【ギア選びのウソホント】Vol.234「パッティングは“併進”が大事」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

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  • 「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説! >>前回のお話はこちら ウェッジの打点を安定させるには、ソールが大事だと説明しましたが、ここでソールの話をもうひとつ。クルマでは「シャーシはエンジンより速い」と言われています。どういう意味かとい……

クラブによる打点の違いをいろいろと説明してきましたが、今回からはパターの打点について考えていきます。パットはパターの芯でボールの赤道をとらえているかが最も重要です。そうすると打点はフェース面の左右も大事ですが、上下にも注目すべきです。基本的にパットのストロークでは、ヘッドの下に空間が生まれます。アイアンやウェッジのようにターフを取ることがないからです。そしてパットは、アッパーブローがいいというアドバイスもありますが、正解はレベルブロー(水平な入射角)です。

これはパターのヘッドが並進する時間が必要とも言い換えられます。並進とはヘッドの高さを保ちながらヘッドが平行に進むことです。この並進という時間をどう安定させるかが、パッティングの成否につながるのです。アマチュアの場合、フェースの上めに当たる(ダウンブロー)ことが多いですが、そうすると並進する時間が作れず、ボールが跳ねるなど、ミスパットになりやすいのです。この並進はほんのわずかな時間ですが、非常に大事です。そしてこの並進と密接に関係しているのが、パターの特徴のひとつである「トウフロー」です。トウフローについては次回、詳しく解説します。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2025年6月10日号より