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【ギア選びのウソホント】Vol.215「“ロングセラーシャフト”の条件」

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

「ダイナミックゴールド」や「プロジェクトX」。言わずと知れたアイアンの超ロングセラーシャフトです。「NS950」も日本で長年人気のモデル。一方、ドライバーなどのウッド系のシャフトを考えてみると、アイアンのそれらのロングセラーモデルに匹敵するようなシャフトは、なかなか思い当たらないのも事実。アイアンのヘッド性能やサイズがそこまで大きく変わらないのに対し、ドライバーのヘッドは年々大きく変化や進化していることに要因があるように思います。ヘッド性能が変化することにより、先調子や中調子、手元調子といったそのヘッドにマッチするシャフトの“トレンド”が、その都度生まれてきたように感じます。

ただ、S・シェフラーやR・マキロイをはじめ、PGAツアー選手にも人気の「ベンタス」や「ツアーAD GC」には、ウッド系のロングセラーシャフトになる“匂い”を感じます。両モデルとも、スウィング中、エネルギーをロスすることなく、全体がきれいにしなる感覚でクラブを振っていけます。ボールを上げるために先が走る、というような“お助け性能”は持っていない。ただ、アイアンの「ダイナミックゴールド」などにも言えることですが、この『クセのなさ』『オーソドックス』ということが、“ロングセラーシャフトの条件”のように感じています。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2025年1月7・14日合併号より