【ギア選びのウソホント】Vol.214「パットが引っかかる! 原因は“ライ角どおり”に構えられていないから?」
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
ゴルフ場の練習グリーンで、パッティング風景を見ていると、パターのライ角に無頓着なアマチュアの方をよく見かけます。マレット形状のパターをものすごくハンドダウンに構えて、ヘッドのトウ側を浮かすようにしてストローク。トウ側を浮かすと、フェース面がかぶりやすくなり、ヘッド軌道もアウトからインに動きやすくなります。「あの構えでは、左しか行かないよな」と見ていると、案の定、ボールは左に。その方は「なんか、いつも引っかけが出るんだよなあ」とボヤいていましたが、実はライ角に合った構えができていないことが原因のひとつなのです。
パターは、ソール全面が地面にペタッとつくように構えることが基本です。フェース面を狙ったところへ合わせられているか、といったアライメントがわかりやすくなりますし、構えの再現性も高くなります。もちろん、芯にも当てやすくなります。そのためにも、パターのライ角を意識して、ライ角どおりに構えることが大切になってくるのです。ちなみに“トウ浮かし”の反対に、ヒールが浮きすぎると、右に押し出すボールになりやすくなります。
パットの構えは簡単にチェックできます。鏡で確認したり、スマホで撮影してみて、ライ角どおりの構えを意識してみてください。パットの悩みが、意外と簡単に解消するかもしれませんよ。
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2024年12月31日号より