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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.133「知らないと損する! パターこそ“芯の位置”を 知っておこう」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

今、ボクの横で母親がパットの練習をしている。加齢により思うようにショットができなくなったので、パターでどうにかしよう、という作戦のようだ。

でも、なんだか首を傾けている。いまいちしっくりきていないようだ。

そりゃそうだ。芯に当たってないもん。見かねて、そのことを告げると、「えーーーー!」と仰天する母。

「そもそも、芯がどこにあるかわかってる?」
「ここじゃないの?」
「ちがうよ、そのパターはこっち」
「えーーーー!知らんかった」

まさか芯に当たってないと思わなかったらしい。

「私、長年ゴルフをやってるけど、パターの芯を考えたの初めてやわ」

ゴルフ歴40年以上、「四国女子アマ」で6回優勝している母のセリフにボクは驚いた。みなさんは自分が使っているパターの芯、知ってる?

ドライバーに比べ、パターは少しでも芯を外すと出球が変わりラインに乗らなくなる。パターの芯こそ、しっかりと把握しておく必要がある

ドライバーやアイアンの芯は気にするけど、パターの芯は気にしたことがない。母に限らず、そういう人は少なくないでしょう。ボクは逆。ドライバーは芯に当たらんでもなんとかなるけど、パターだけは芯に当たらないとどうにもならんので、芯は気にしまくりだ。

芯と、そうでない場所とでは、出球がぜんぜん違う。ということは、いくらラインを完璧に読んでも、芯に当たらないと入らないということ。

なので、芯の位置を把握することは必須なのだ。

通常、パターの芯はフェースの中央付近にある。しかし、ど真ん中というのは、あまりない。ネックの形状やデザインによっては真ん中よりちょっと上だったり、真ん中よりちょっと下だったりする。あと、よく惑わされるのが、上から見たときに、中央にラインが引いてあるパター。あれは芯の位置と一致していないこともあるので、鵜呑みにしないで。

自分のパターはどこが芯か!? メーカーのHPに載ってる場合もあるし、なければ自分でフェース面のいろんな箇所でボールを弾ませて感覚をチェックしてみてもいい。よくわからないという人は、オデッセイのHPが参考になるだろう。オデッセイにはヘッド、シャフトともにいろんな種類のパターがあるので、愛器と似たモデルを見つけ、説明文を読んでみよう。めっちゃ詳しく書いてあるから。

それがわかったら、自分の打点と照らし合わせてみよう。フェースに貼って、ボールが当たったところに色がつくショットマークのパター用があるので、それで確認。もし、アッパーに打つタイプの人だったら、マークは下っ面につくはずだけど、使っているパターの芯が上っ面だったら……。それは、ストロークとパターが合っていないってこと。その逆も然り。その場合は、ストロークを変えるよりもパターを替えるほうが効率的かもしれない。まぁ、何はともあれ、パターに悩んでいる人は、芯の位置を把握すること。これから始めてみて! 以上、芯堂、いや慎堂でした。


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2019年11月26日号より