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狙った距離がいつも出せる! 「“54度”が私のアプローチの要です」髙木優奈の14本

PHOTO/Hiroaki Arihara

プロの14本のクラブセッティングと、それらのクラブを選んだプロのこだわりを紹介する連載「プロスペック」。今回は、初優勝に向けて奮闘する黄金世代のひとり髙木優奈のセッティングに注目。

髙木優奈
たかぎゆうな。1998年生まれ。神奈川県出身。グランフィールズCC所属。今後の活躍が期待される黄金世代の一人。小学校時代は体操競技の経験があり優れた運動神経を持つ

同い年の原英莉花は同じ神奈川県出身でジュニア時代から切磋琢磨してきた仲。仲間の活躍に刺激を受けないはずがない。今年は、昨年延期になったプロテストを受けながらのツアー参戦という難しいシーズンになるが、そんな彼女を支えるのが、この2本のクラブだ。

「ドライバーはこのモデル(ブリヂストン『ツアーB X』)に替えてから明らかに飛ぶようになりました。スピン量が減ったことが大きな要因だと思います。見た目もよく、構えやすい点がとくに気に入っています。もうひとつ、14本の中で核になっているのが54度のウェッジです。これは私の中で最強のクラブなんです。アプローチはほとんど54度で打っていますが、とにかくミスに強いんです」

アプローチは58度を使う選手が多いなか、なぜあえて54度なのか。

「クラブの入り方やスピン量が常に安定していて、いつも同じ分だけ飛んで同じ分だけ転がってくれます。ブレ幅が小さいという安心感のおかげで、自信を持ってアプローチができています」

昨年末に行われた増枠QTで2021年の出場権を勝ち取ることができたのも、クラブへの信頼感が後押ししてくれたのかもしれない。まずは仲間の活躍に追いつくべくツアー初優勝を達成したい。

ドライバーの飛距離が伸びたことで、パー5で2オンを狙えるケースが増えた。そのためフェアウェイウッドにも飛距離性能を求めるように

ある程度のやさしさと飛距離性能の両方が欲しいユーティリティだが、フェースがかぶっているモデルが多いのが悩ましいところ。スクエアに構えやすいこのモデルは「かなりのイケメン」と太鼓判

グリーン周りのアプローチはほとんど54度で行っているが、その理由はミスに強いから。58度だといい入り方をするとスピンが利きすぎるなど、距離感が安定しにくいが、54度ではそれが起こらないという。58度は1インチ短くして、バンカーで振りやすい仕様にカスタマイズしている

スパイダーは使用したことがあったがセンターシャフトはこれが初めて。「友人からのプレゼントで、使い始めたら今はこのタイプしか使えなくなった。とにかくスクエアに構えやすくストロークしやすい」

ボールには地元愛溢れる小田原提灯をモチーフにしたロゴを刻印

髙木優奈の14本
1W ブリヂストン ツアーB X(9.5度)/スピーダー474エボリューションV・SR/240Y
3W キャロウェイ MAVRIK(15度)/スピーダー474エボリューションV・SR/210Y
5W キャロウェイ MAVRIK(18度)/スピーダー474エボリューションV・SR/200Y
4UT ブリヂストン ツアーB JGR HY(22度)/MCH60・R/185Y
5UT ブリヂストン ツアーB JGR HY(26度)/MCH60・R/170Y
6I ブリヂストン ツアーB 201CB(27.5度)/MCI70・R/160Y
7I ブリヂストン ツアーB 201CB(31.5度)/MCI70・R/150Y
8I ブリヂストン ツアーB 201CB(36度)/MCI70・R/140Y
9I ブリヂストン ツアーB 201CB(41度)/MCI70・R/130Y
PW ブリヂストン ツアーB 201CB(46度)/MCI70・R/120Y
AW ブリヂストン ツアーB BRM Fグラインド(50度)/N.S.PRO 850GH ・R/105Y
AW ブリヂストン ツアーB BRM Mグラインド(54度)/N.S.PRO 850GH ・R/90Y
SW ブリヂストン ツアーB XW-1(58度)/N.S.PRO 850GH ・R/75Y
PT テーラーメイド スパイダーツアー CS
BALL ブリヂストン ツアーB XS

週刊ゴルフダイジェスト2021年4月13日号より