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【全米女子オープン】アメリカのコースは芝がシビア。河本結は「ソールを削って臨みます!」

5月30日からランカスターCCにて開催される全米女子オープン。日本人選手が20名以上出場するが、どのような対策を考えているのか、20年シーズンにアメリカを主戦場にしていた河本結に話を聞いてみた。

PHOTO/Tadashi Anezaki、Getty Images

河本結 かわもとゆい。全米女子OPの最終予選会を2位で通過し出場権を獲得。3年ぶりの米ツアーに挑む(Photo by Atsushi Tomura/Getty Images)

芝質が日本と正反対

「日本とアメリカで最も違うのはコースの芝です。日本は基本的にボールと地面の間に空間があるので球を拾いやすいのですが、アメリカは真逆。芝が寝ているので地面との空間がなく、インパクトがかなりシビアになるんです。なのでアイアンのソールを削り、ウェッジのバウンスを少なめにして臨もうと思っています」(河本)

アメリカの地に再度挑戦する河本の活躍に注目したい!

日本の高麗や野芝のような真っすぐ立つ芝とは違い、アメリカの洋芝はねっとりしていてボールが沈みやすい傾向がある。そのためボールへのコンタクトがよりシビアになってくる

「ヘッドの入りと抜けを重視してソールを削りました」

スウィングは変えずにソールの“削り”で対策を行うという河本。「日本とは芝の状況が全然違うので抜けを重視したクラブじゃないとダメなんです」

対策①
アイアンのリーディングエッジとソール後方を削る

ヘッドの入りと抜けの両方が大事だという河本のアイアンはリーディングエッジとトレーリングエッジをがっつり削っているのがわかる

対策②
ウェッジのバウンスを少なめに設定

日本では10度前後に設定しているウェッジのバウンス。「アメリカの地面は硬めなのでバウンスがあると跳ねてしまう。なのでバウンスは少なめにして臨もうと思います」

他の注目選手の意気込みは?

鈴木愛
「引き出しを増やしてアメリカへ乗り込みます」

2015年の全米女子OPを経験した鈴木はアプローチの対策を重点的に行う。「ラフがすごく粘っこい印象があるので基本の3つ(ピッチ&ラン、ランニング、ロブ)よりもバリエーションを増やしたいです」

竹田麗央
「初めての米ツアーなので忘れものだけ気を付けます(笑)」

アメリカでプレーすること自体が初だという竹田。「思い切って楽しんで来ようと思います。あとは忘れものだけは絶対にないようにします(笑)」

2024全米女子オープン 出場予定の日本人選手一覧

米女子ツアーで戦う畑岡や笹生を筆頭に20人以上の日本人選手が出場。そのなかでも8名が初出場と若手がアメリカの地でどれだけ活躍できるのかに注目したい

月刊ゴルフダイジェスト2024年7月号より