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【ギア選びのウソホント】Vol.167 ギアの規制は「よりゴルフが楽しくなる」方向で考えていくべきでは?

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

前回に続き、いわゆる「飛ばないボール」について、もう少し。R&AとUSGAから正式発表される前から、USPGAのツアープロたちの様々な意見を伝え聞きました。J・トーマスは「僕たちは、ボールをより遠くへ打つためにトレーニングしている。断固として反対」と猛反発していますし、K・ブラッドリーも「ボールの飛距離制限なんてゾッとする」と発言しています。一方、R・マキロイは「飛ばないボールはプロのゲームで過去20年間、失われてきた選手の技量を復活させることができる」と「飛ばないボール」を支持。タイガーも賛成している、という話も耳にします。

今回のゴルフボールの性能に関する改定もそうですが、かつてのドライバーのヘッド体積や長さ、反発係数の規制、ウェッジの溝の規制、またパターに関する様々な制約など、ギアに関するルールの改定は、“ツアー発”によるものが多いと思います。ただ、ゴルフというものは、決してツアーだけで成り立っているわけではなく、規制やルールも「よりゴルフを楽しむ」ためにあるべきだと思っています。アマチュアのゴルフの楽しみ方にも大きな影響を与える「飛ばないボール」。もう少し丁寧に考える必要があるかもしれませんね。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年1月9・16日合併号より