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【ギア選びのウソホント】Vol.166「飛ばないボール」問題…かつては「ラージ/スモール」ボールも

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

『ゴルフボールの飛距離制限』がR&AとUSGAから正式に発表されましたね。いわゆる「飛ばないボール」。プロやトップアマが参加する“エリート競技”では2028年から、一般ゴルファーは2030年から使用することになるそう。これだけ大きなゴルフボールの性能に関する改定は、久しぶりのように思います。

思い起こせば、1988年の『ラージボール統一』も、大きなトピックでしたね。もうご存じないゴルファーも多いかもしれませんが、かつて「スモールボール」と「ラージボール」というサイズ違いのボールがありました。R&Aでは直径41.15ミリの「スモールボール」、USGAでは42.67ミリの「ラージボール」という2つのボールが混在。空気抵抗の少ない「スモール」は飛距離面で有利、「ラージ」はパットでの転がりがいい、と言われていました。普段は「ラージ」を使うJ・ニクラスが、R&Aの全英オープンでは「スモール」を持ち込んだ、なんて話も。結局、88年にラージボールの規格に統一され、90年からは一般ゴルファーも使用するように。今回の「飛ばないボール」をメーカーはどんな作りにしてくるのか。注目していきたいです。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2024年1月2日号より