【ギア選びのウソホント】Vol.157 軟らかいバンカーが苦手な人は…
「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!
いつも生徒さんにレッスンをしている練習場で、とあるクラブメーカーがウェッジフィッティングをしていたので、生徒さんが受けることに。そこで気付いたことを何点かお話しします!
まずは砂がたくさん入ったバンカーが苦手なシングルハンディの生徒さん。フィッティングを始めると、バンカーでは56度のハイバウンスモデル(実効バウンス14度)がしっくりきたようなのですが、フィッターさんがデータを見ると「距離を出そうとしたときにミスしてしまう可能性がありますね」とのこと。そこで、同じバウンス角のロフト角54度のモデルを1度寝かせて55度にして再度試打。すると「言うことなし」のデータになりました。
ちなみに、56度を1度立たせた“55度”と54度を1度寝かせた“55度”。同じ“55度”ですが、何が変わるかというとバウンス角です。ロフトを寝かせた角度分バウンス角は増え、逆にロフトを立たせた角度分バウンス角は減ります。この生徒さんはバンカーが苦手なので、バウンス角があったほうが良く、そのため54度を1度寝かせた55度にしたというわけです。ちなみに、構えたときの“顔”が少し変わりますが、アマチュアゴルファーは実用性を取るべきだと思いますので、結果重視をオススメします!
堀越良和
ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」
週刊ゴルフダイジェスト2023年10月31日号より