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【ギア選びのウソホント】Vol.156 練習器具は自分の“基準”を作ってくれる

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

先週に引き続き、プロが試合前や練習日に使用している練習器具についてです。ヘッドスピードを上げる器具として先週紹介した『スーパースピードゴルフ』のほかに、マシュー・フィッツパトリックが使用する『スタック』があります。『スタック』は『スーパースピードゴルフ』のように3本1セットではなく、構造は同じで先端の重りが変更でき、0gから300gまでの30 種類の組み合わせが可能という代物です。長さは41.5インチとユーティリティほどの長さなので、『スーパースピードゴルフ』よりも振りやすくなっています。

また、湾曲したシャフトでボールを打つことで、ハンドファーストを体に覚え込ませる『DST コンプレッサー』という練習器具を使用する選手もいます。でも、なぜ基本ができているはずのトッププロがこのような練習を続けるのでしょうか?

それは、人には前に打ったショットに体が勝手に合わせてしまう習性があるので、基準に戻さないと徐々にズレが大きくなり、修正が利かなくなるから。トッププロでもこのように反復して練習器具を使用するぐらいなので、アマチュアの皆さんもひとつの練習器具を根気よく、3カ月、半年、1年と続けて、正しいスウィングを身につけていただきたいですね。

堀越良和

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年10月24日号より