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【ギア選びのウソホント】Vol.140 素材だけでなくミーリングもパターの打感に影響大!

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

“クラブがボールに与える影響”というテーマで続けていますが、次はパターのお話です。パッティングには方向性と距離感が大事ですが、その距離感を決める要素の大部分を占めるのが“打感”です。

この打感について、かつて週刊ゴルフダイジェストの姉妹誌『Choice』で面白い実験をしてわかったことがあります。ドライバーの話で恐縮ですが、いろいろなメーカーのクラブを通常の状態と、耳栓をした状態で打ち比べました。そうすると、普通に打ったときはメーカーによって違っていた打感が、耳栓をした状態だとほぼ違いがありませんでした。つまり、打感といっても手に伝わる感触よりも、耳からの情報が多いのだと実感したのです。これは、より繊細なパターのほうが影響を受けると考えて問題ないと思います。

その打感を決めるのはオデッセイに代表される、ボディとは異なる素材をフェース面に使用する「インサート」と、スコッティキャメロンに代表されるフェース面の「ミーリング」です。素材が異なれば打感が変わるのは理解しやすいと思います。ミーリングについては、その深さで打感が異なり、浅いと硬く、深いと軟らかいのが一般的です。打感はパッティングの命です。その点に注意してパターをチョイスしてくださいね。

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年6月27日号より