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【ギア選びのウソホント】Vol.130 シャフトの「剛性分布」っていったい何?

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

みなさん、ヘッドのロフト角やライ角、体積がスウィングや弾道にどういう影響を及ぼすかというのは、だいたいわかると思います。では、シャフトとなるとどうでしょう? 「フレックス」は何となくわかると思いますが、「調子(キックポイント)」や「トルク」、「剛性分布」について答えられますか? いずれもカタログに記載してあることなので、メーカーの立場からはゴルファーに選ぶポイントとして押さえてほしいモノだと思うのです。ちょっとお勉強っぽくなりますが、ぜひついてきてください。

まずは「剛性分布」についてです。チップ(ヘッド側)からバット(グリップ側)にかけて、どれくらい硬さがあるのかという図になります。かつてはT/C(チップ/センター)値やC/B(センター/バット)値という数値でも表されていましたが、T/C値はチップ部の硬さがセンター部の硬さと比べてどのくらいなのかを、C/B値はセンター部の硬さがバット部の硬さと比べてどのくらいなのかを示しており、前者はつかまりやすさを、後者はテークバックおよび切り返しのタイミングの取りやすさを表していました。表すといっても、その数値が近いシャフト同士が同じ感覚で振れるという意味で、数値の大小が重要ということではありません。

「ベンタス」シャフトの剛性分布。『ブルー』のほうが、『ブラック』よりもT/C値が高くなり、よりつかまりがいいことがわかる

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2023年4月11日号より