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【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.59「二宮流・自分に合ったパター形状の選び方」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

パターは他のクラブと違い、同じ番手でも形状が大きく違う。

流行りのパターを使いたい気持ちはわかるけど、本当にそれでいいのかな? もちろん、買いたいものを買うのは自由だし、流行りものを使うのは楽しい。でも、パターは相性の良し悪しが出やすいので、話題性だけで選ぶと、失敗したときのダメージが大きいので注意したい。

というわけで、今回は自分に合ったパターの選び方を参考までにお話ししたい。

まずヘッド形状。これはストロークのタイプに応じて選ぶのがおすすめだ。真っすぐ引いて真っすぐ打つタイプなら、マレットやネオマレット。イン・トゥ・インで打つタイプならL字やピン型との相性がいいと言われている。

ネック形状も重要だ。形状の違いはすなわちオフセット(シャフトの延長線上からフェース面までの距離)の違いともいえる。

上から見たときにフェース面がシャフトよりも後方にあるものから、シャフトとフェースが一直線のものまでさまざまなタイプがあり、一般的に「クランクネック」「ショートネック」「ベントネック」「スラントネック」「センターネック」に大別される。

オフセットが大きいほど球はつかまりやすく、逆にオフセットがないと、ひっかけにくいというメリットがある。

ということは、プッシュのミスが多いならクランクネック、逆に引っかけのミスが多い人はセンターネックが向いているといえる。

球の位置との兼ね合いもある。

まず、自分で違和感のない球の位置をチェックしてみよう。真ん中がしっくりくるならクランクネック、左寄りがよければセンターネックが向いている。

これを取り違えると大変だ。真ん中にセットしたい人がセンターシャフトを使うと、いくらストロークがよくても、プッシュになりやすいので要注意だ。ヘッド形状×ネック形状の組み合わせは無数にあるので、よーく吟味して、自分に合ったパターを選びたい。

ちなみにボクはマニア(笑)なので、コースに異なる種類のパターを数本持参し、朝の練習グリーンで諸々の状態をチェックしたうえで、その日使うパターを決めている。

傾斜が強いグリーンなら、フィーリングを出せるベントネックのL字。逆に、芝目が強いコースではオートマチックに打ちたいのでセンターシャフトのマレットをチョイスする。

プラス、自分のコンディションで打点も微妙に異なるので、その辺も考慮している。素振りをし、今日はアッパー気味に当たるな~と思ったら、芯が下にあるセンターシャフトのパター。逆にダウンブロー気味かな~と思ったらベントネックのパターという具合だ。

みなさんも一度、パター売り場でいろいろなパターを試打し、考察してみるといいと思う。パターの見方が変わってくるよ!

自分に合ったパターを使うのはとても大事なことだが、どんなパターが自分に合っているのか? なかなか判断が難しい。まずは自分のストロークタイプとボール位置を知ることから始めよう


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2018年2月13日号より