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【イギリス】ロックダウンでゴルフ場クローズも……我が道をゆくスコットランド

新型コロナウイルスによる死者数が8万人を超え、3度目のロックダウンが実施されているイギリス。しかし、ゴルフ場に関しては各地で対策が異なるようだ。

イングランド、ウェールズ、北アイルランドでゴルフコースが少なくとも1月末まで閉鎖されることが決定されている一方で、スコットランドではゴルフコースはオープンしており、2サムに限ってだがプレーが認められている。

UKゴルフフェデレーションのリチャード・ヘイガース会長は「最初のロックダウンが解除され、ゴルフコースが再オープンした昨年5月以来、ゴルフが精神的、肉体的な健康に寄与していることは証明された。スコットランドはそれを認めている」と語る。

イングランドでは、加えて屋外で行われるゴルフがコロナ禍において“安全なスポーツ”であると宣言し、国会議員もいわゆる「お墨付き」を与えていたので、ロックダウンによるゴルフ場の閉鎖はないと思われていた。しかも、ゴルフがちょっとしたブームにもなっていただけに、それに水をさす形となってしまった今回のロックダウンにはゴルフ関係者の失望も大きい。加えて「政府からの補償もほとんどない」とのことで、ダメージが少なからずあるようだ。

政府からすれば、オフシーズンの冬場だけにゴルフ界への影響は少ないと思っていたのかもしれないし、新型ウイルスの感染力の強さが想定外ともなってきたことから、ソーシャルディスタンスが2mから3mに伸ばされたことが影響しているのかもしれない。いずれにせよ、独立話も出ているスコットランドが、ここでも独自性を示した格好になったといえそうだ。

2020年はコロナの影響で1945年以来の中止となった「全英オープン」。今年は、昨年開催予定だったロイヤル・セントジョージズでの開催が決定しているが……(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月2日号より