Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • コース・プレー
  • 【名物ホールでいつかバーディ】Vol.19 1打目も、2打目も、3打目も、池がプレッシャーをかけてくる!「グランデージGC」9番パー5

【名物ホールでいつかバーディ】Vol.19 1打目も、2打目も、3打目も、池がプレッシャーをかけてくる!「グランデージGC」9番パー5

かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、奈良県にあるグランデージGCの9番ホール。

【名物ホールFile 19】

グランデージGC 9番ホール
594Y PAR5

数多くの池とミスを誘うレイアウトが
容赦なくプレッシャーをかけてくる

小高い山の尾根に27ホールが展開する「グランデージGC」だが、コース自体はフラットな造り。特徴はなんといっても池だろう。プレーしているとほとんどのホールに池が絡んでいる、と思ってしまう。とにかく目線の向かう先々に、池、池、池なのだ。コースの監修をした島田幸作プロにコースで出会ったとき「建設する前に米国に行き、多くのコースを視察して参考にした」と語っていただけに、まさしくアメリカンスタイルのコースである。

プレーしたのはメインの「イースト」&「ノース」コース。この組み合わせの全長は7322ヤードとかなり長く、コースレートは74.6。難易度の高さがわかるだろう。

ノースの9番ホールは、ティーショットは池越え、半島状になったフェアウェイから2打目、3打目を打つが、ホールの左側は池で、一部はかなり狭く絞られている。グリーンまで続く左の池を嫌って右に逃げると、バンカーやマウンドが連なり、難しいショットを課す仕組みだ。レギュラーから483ヤードのパー5なのでさほど長くないが、2打目を池に入れないように気を使う。3打目は池越えだが、グリーンが斜めに配置されているためピン位置によっては構えにくく打ちにくい。ウォーターハザードを斜めに打たせたのはアメリカゴルフの父と呼ばれるC・マクドナルドの設計理論で、斜めに攻めさせるダイアゴナル(対角線)を実践したものだ。それにしても池が多く、プレー中に一度も気を抜くことはできなかった。

ランチはすべて2000円以下

レストランのメニューは豊富でリーズナブルなのがいい。お薦めは名物、「八宝あんかけ揚げそば」1200円

グランデージゴルフ倶楽部

奈良県吉野郡吉野町色生810-1
9H・3668Y・P36(ノース)、9H・3413Y・P36(ウエスト)、9H・3654Y・P36(イースト) 
コース設計/服部彰 監修/島田幸作


文/吉川丈雄

特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動


月刊ゴルフダイジェスト2022年11月号より