【ゴルフせんとや生まれけむ】勝間和代<後編>「洋服代を浮かせてラウンドに行きます」
ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き経済評論家の勝間和代氏。
ゴルフをやって良かったと思うことは、年齢がいっても交流と運動が、“ほどほど”にできることかな。以前やっていたスカッシュだと歳をとってからはハードすぎるし、1時間前後のゲームだから、誘われたときに断りにくい。その点、ゴルフは運動量がほどほどだし、ラウンドは1日かかるから、夕方仕事が入っているときなどは断っても角が立たない。これが忙しい人間にはすごくありがたいですね。
いま、千葉県の茂原に家を借りているんですけど、茂原はクルマで20分以内に10カ所以上もゴルフ場があり、7時半とか8時のスタートならラウンドが終わってから仕事ができるし、先に仕事を済ませてハーフ回ることもできる。移動に時間をかけないとゴルフはすごくラクですよね。だから、よく行くゴルフ場は主に房総半島。真名CCや、あと太平洋クラブのメンバーなので、成田や市原、八千代、御殿場コースなどもよく行きます。年間のラウンド数は最高で80回くらい。最近は週に1~2日はコースに出て、2~3カ月に1回は地方に泊まりがけで出かけます。この夏も北海道に2泊3日のゴルフに出かけたし、秋には宮崎県のフェニックスCCで九州女子シニアチャンピオンの友達と回る予定です。
得意クラブはウェッジの52度、56度とパター。短いクラブほど得意で、よく寄るし、3パットもあまりない。もともと手先が器用で、だからコーチにも「教えたことは一瞬でできるけど、すぐ忘れる」って言われています(笑)。
ホールインワンは1回。太平洋クラブ成田コースの16番、浮島グリーンで1オンして3バウンド目でボールが消えた。「あれ、オーバーして池に入ったかな」と思ったら入っていました。距離が100ヤードで、9番アイアンを使いました。
ゴルフはファッションも楽しめるけど、私が着るのはデザイナーの友人がデザインしたゴルフウェアオンリーです。「KW BASE」というサイトで売っていて、動きやすくてスコアを良くする、というコンセプトなので気に入っています。
ゴルフは、初心者にはとっつきにくい遊びだなと思います。どこから始めていいかわからないし、仲間を作るのもビギナーには大変。でも、大変な時期の1~2年をクリアすると一生遊べる。私は160を叩いていた大変な時期に誘ってくれる友達がいて、恵まれていました。当時の友達にはすごく感謝しています。
また、ゴルフはお金がかかるという人がいるけど、お金は工夫をすれば何とかなる。経済用語で「傾斜配分」っていうんですけど、私は普段の洋服はレンタルです。最近流行りのサブスクで毎月1万円払って、お洒落を楽しんでいます。普通女性の洋服は夏物でも3万円くらいするから、サブスクで1万円なら、2万円浮く。それで月に3回くらいラウンドに行けます(笑)。
これからの目標は、早く70台で回る人たちの仲間に入ること。それと「次も一緒に回ってね」と言われること。そのためにはマナーとプレーファストを心がけていきたいと思っています。
勝間和代
1968年生まれ。経済評論家。著述家。プロ雀士。慶應義塾大学商学部卒。『お金は銀行に預けるな』(光文社)『勝間式生き方の知見 お金と幸せを同時に手に入れる55の方法』(角川書店)『120の腕前なのに80台で回る 勝間和代の頭だけで100を切るゴルフ』(同)など著書多数。東京都出身
週刊ゴルフダイジェスト2022年10月4日号より