Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • 週刊GD
  • 【ゴルフせんとや生まれけむ】花見桜こうき<前編>「父のおかげで服装もバッチリ?」

【ゴルフせんとや生まれけむ】花見桜こうき<前編>「父のおかげで服装もバッチリ?」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回からの語り手は、ロックバンド「ダウト」のボーカル・花見桜こうき氏。

もともと父親が大のゴルフ好きで、実家には「ここはゴルフショップか?」っていうくらいクラブやシャフト、練習器具がそれこそ山のようにあったんですよ。

今になって思うと、父親のゴルフ道楽には相当のお金がかかっていたはずで、母親もかなり苦労したんじゃないかな(笑)。もう少し若い頃には70台で回っていたそうですから、父親はなかなかの腕前のゴルファーだったみたいですね。自分がゴルフをやるようになって父親のすごさを改めて認識しました。


そんな父親なので僕にもゴルフをしてほしかったんでしょうね、きっと。中学生、高校生の頃には打ちっ放しによく連れていかれたもんです。でも、その当時の僕はバリバリの野球少年。ゴルフにはまったく興味を持てず、残念ながら父親の期待に応えることはなかったんですよ。それが最近になって、確か2、3年前だったかな「親父もちょっと年をとったな」と思ったことがあって。「親孝行しよう」なんて大げさなものでもないですけど、何か父親と一緒に楽しめるものはないかなと考えたんですよ。するともうゴルフしかないでしょ! そこからゴルフを真剣にやってみようと父親に「イチからゴルフを教えてくれ」って頼んだんですよ。すると、父親はうれしそうな顔をして「やっとか」みたいな感じで、大きくうなずいていましたね(笑)。

一方、以前はゴルフの面白さをまったく感じることがなかった僕ですが、10数年ぶりにクラブを握ってみると……これがとにかく面白いんですよ。ゴルフの沼に見事にハマってすっかり抜け出せなくなっております(笑)。

ゴルフを本格的に始めてからというもの、父親とラウンドするという目的のためだけに実家の神戸に帰ることもありますし、父親と会話をする機会も増えました。

父親はもともと寡黙な厳しい人で、僕が学生の頃、携帯電話を持ちたいと言ったときも「欲しかったら自分で買え。月々の通話料も自分で払え」と突き放したくらいだったのに、ゴルフの道具だけはホイホイ買ってくれるんですよ。ウェアまで「お前に似合いそうなものを見つけたから」とか「ショップのポイントがたまったから」と言ってちょくちょく送ってくれるんです。さすがに僕の父親だけあってセンスがいいので(笑)、ありがたく着させてもらっています。

ウェアといえば、ラウンドし始めたばかりでドレスコードのこともよく知らなかった頃、父親がウェアを送ってくれるようになる前の話ですが、ゴルフ場にどんな服を着ていけばいいのかがわからなくて友人に聞いたことがありました。すると友人が「いつもと同じでいいんじゃない?」と言うんですよ。で、いつものロックTシャツにパンツで行ったら、友人が「いくら何でもそれはまずい。襟つきにしないと」と言い始めて。「いつもと同じで」と言ったのはお前じゃないかーと思いました(笑)。

でも、以来、服装には気をつけてゴルフファッションも楽しんでますよ。父親がくれたウェアもあることですしね!

花見桜こうき

はなみざくらこうき。神戸市出身。ロックバンド「ダウト」のボーカルを務める傍ら、演歌歌手としても活躍している。ゴルフ以外にもカメラ、旅行、ダイビング(アドバンスドの資格所持)など多趣味

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月5日号より