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【大人ゴルフの歩き方】Vol.15「ゴルファーの居場所はいずこに?」

スコアだけがゴルフじゃない! コラムニスト・木村和久が独自の視点から現代の正しいゴルフの在り方を指南。

ILLUST/Shinichi Hoshi


第15講 ゴルファーの居場所はいずこに?

①電男の居場所ってなかなかないよね
②幸せは案外身近なとこにあるかも


メンバーなのにさほど通わない謎

晴れて倶楽部のメンバーになってコースに行きました。憧れのメンバーボード表を見るや、ハンディキャップを取得しているのは400人未満。正・平日会員を合わせて2000人ほどメンバーがいるのに、ハンディ取得者は2割ほどしかいません。さらに月例などの競技に参加するアクティブメンバーは、わずか1割というありさま。宝の持ち腐れですかね。

どの倶楽部も、俗に言うスリーピングメンバーが多いです。やっとの思いでメンバーになったのに、なぜさほど利用しないのか? 今回はアマチュアゴルファーの生活様式を覗きながら、男の居場所を考えます。

そもそもメンバーライフ10年限界説というのがあり、それくらい通うとハンディが上がらず、マンネリになると言われています。後は委員になって運営側に進むか、シニア競技で再デビューを目指すかになります。


メンバーになって最初にやりたかったこと。それは、クラブハウスのメンバールームで、暖炉の火で温まりながら、キープしていたブランデーをクラッシュアイスで飲むこと。あ~我がゴルフ人生に乾杯!なりと。

それを達成すると、後は何を楽しみに倶楽部に通えばいいやらです。

●スリーピングメンバー

まったく行かないというわけでなく、年に数回は行ってるかな。最近年会費が高いので、通わないと損みたいね

●10年限界説

最初の3~4年が花だね。あとはハンディ上がらず、いつも順位が下のほうで嫌になる

●乾杯

クラブハウスで乾杯は可愛いもんです。本当の遊び人は夜、銀座・六本木ですよ

●アクティブメンバー

2000人のメンバーが月例競技をABクラスに分けてやると、最大参加できる数は100組400名。実際は200名そこそこ。やはりアクティブは1割なんだよね

ゴルフは自分の居場所探しの旅

大学時代、サークルに入っていない人で、授業の空き時間の潰し方に困った経験ありませんか。仕方なく食堂でボッチメシを食う、東京砂漠やん。

倶楽部ライフもサークルや委員会に入っていないと、妙に手持ち無沙汰になります。メシ食ったし、トイレ行ったし、やることがないので練習しに行くと、混んでいて順番待ちに。しかも身内に打席を譲っている奴いるし。ムカツク~。もうスタートに間に合わんて。そんなわけでゴルフ倶楽部は、メインストリームを歩まないと、案外居場所がないんですね。

さて倶楽部以外に、男の居場所を考えてみましょうか。一番多いのは、地元の行きつけのゴルフ系スナック&バーとなります。地元の商店街でゴルフ好きが集まる店があれば、いと楽しいですよ。

まず飲み屋が待ち合わせ場所になり、コンペ前夜決起集会で飲みまくり。明け方貸し切りバスに乗り、20人ほどでコンペ。帰ったら、またスナックで表彰式、まさにオレの居場所やんか~。スナックは儲かってしょうがない。

続いて自宅ガレージを改装した、お手製虎の穴も魅力的です。2ヤードのアプローチ、万力に挟んでグリップ交換など、まさに俺の居場所。地方在住で土地が余っている人は、自宅練習場&秘密基地を造れますよ。

見栄を張る居場所が、高級ゴルフショップの人もいます。店長は博識で優しい。けれど懇切丁寧なスウィングチェックを受けると、なんか買わなければいけない雰囲気に持っていかれます。くわばら、くわばらですねん。家から多少遠くても大型練習場が結構、心が休まります。だってニューモデルの貸しクラブが多数、ショップは中古ギアが充実、試打イベントも多数開催、周りが飛ばすから、がぜん燃えるし、バンカーもあったりして、飯もそこそこ旨い。1日いてもいいですねえ。まあ最終的には、一番居心地がよいと思うところが、自分の居場所かなあ。それは泣きながら打つ練習場や19番ホールだったりしますね。

●順番待ち

ムカつくのは、1カゴ打って帰るかと思ったら、また1カゴ持ってくる奴

●虎の穴

ゴルフクラブは、クルマやバイクと似ていて、いじり出したら止まらないよね

●雰囲気

昔はDCブランドのハウスマヌカンにボッタくられ、今はショップの店長にボラれる

大型練習場

趣味、練習場通いという人結構います。なんでもあって一日潰せる。確実に上手くなるし

●スナック&バー

地元のスナックはマスターやママの趣味に共感してあつまる場合が多い。ママが幹事のコンペは強力で、動員数がハンパない


今月のまとめ

男の居場所は19番ホール。それは戦いに敗れた戦士が、慰めてもらう場所。
ライバルには見せない涙を、そこで流せるか?


教える人/木村和久

ゴルフ歴32年のコラムニスト。ベストスコア75、2001年鶴舞CCキャプテン杯優勝。『89ビジョン』など新しいゴルフの楽しみ方を様々提案する自称「ゴルフ生活評論家」

月刊ゴルフダイジェスト2022年6月号より