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【ゴルフせんとや生まれけむ】渡邉俊介「ゴルフというコミュニティが素敵すぎて…」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、元サッカー選手の渡邉俊介氏。

初めてラウンドしたのは25歳くらいだから、もう20年以上前です。サッカー選手を引退して繊維・アパレルの仕事を始めていたのですが、クライアントさんに誘われて、練習場に1回だけ行ってコンペに参加。131も叩いたんですが、ブービー賞でパターがもらえました。「えっ、ドベから2番目で景品が出るの?」と驚いた記憶があります(笑)。

サッカーをやっていたので、止まっているボールを打つゴルフは「簡単やろ」みたいな気持ちで、なめてました(笑)。その後は仕事関係のコンペに年数回、友人のサッカー選手の“年納め芝刈り”に参加するお付き合い程度。それが変わったのが一昨年、コロナが始まってからです。体を動かす機会がめっきり減り精神的にも滅入る時期もありました。

そんなとき「ゴルフなら屋外だしいいよ」と聞いて。めちゃ古いクラブで久々にラウンドに行ったら、まあ楽しい(笑)。スコアもなんとかまとまって、ゴルフ仲間の輪も広がって。行けるときは2週間に1度ぐらいラウンドできるようになりました。すると、今度は物欲がふつふつと湧いてきてドライバーからパターまで総とっかえ。お気に入りのショップもできたし、スタッフさんとも仲良くなって。とにかくゴルフのコミュニティが素敵すぎて……普段は人に何か勧めたりしない自分が人を誘うようにまでなったりして。

そうするうち、本業の繊維関係とゴルフのつながりも考えるようになりました。原料からモノ作りまで広く携わっていて、再生ポリエステルや生分解できるPLAという素材が身近にあったんですね。で、これをスポーツウェアに使えないかなと。サッカーのウェアにとも考えたんですが、サッカーウェアだとサッカーをする人にしか届かない。そこで思い出したのがゴルフの素敵なコミュニティ。

いろんな種目の元スポーツ選手だったりモデルさんだったり経営者だったり。そんな人たちとフラットなつながりを持たせたくれたのはゴルフだけ。自分が取り組んでいるサステナブルなモノ作り……それをさまざまな人に届けるにはゴルフだと。そんな思いからゴルフライン「VIRI-DARI DESERTA GOLF」を2021年3月にスタートしました。古典ラテン語で「緑になる砂漠」という意味です。コロナ禍ということもあって、展示会もできずSNSで発信するくらいだったんですが、お陰さまで好評で。ありがたいです。

あとはプレーについて。131を叩いてから20年余り。昨年「88」が出ました。僕は現役時代、ポジションはフォワードだったんですが、同じくフォワードだった(元浦和レッズの)福田正博さんとも話すんですけど「俺たち、ダメだよなあ」って。どこからでもピンを狙うから(笑)。(元鹿島アントラーズの)本田泰人さんいわく「うまいのはフリーキックを蹴るやつ」って。おっしゃるとおり、彼らは空間把握能力がすごいんです。中盤の選手が総じてうまい。サッカー選手と回る際は注目してみてください(笑)。そして僕の目標は「今年中に70台を出す」です。わっ、言っちゃった。有言実行となるよう頑張ります!

渡邉俊介

わたなべしゅんすけ。1978年3月生まれ。三重県出身。高校卒業後、ドイツでプレーしたサッカー選手で、現在は地元のサッカークラブ「TSV1973四日市」の代表兼総監督。アパレル会社の経営者、環境や社会に貢献するソーシャルアントレプレナー(社会起業家)でもある。ベストスコア88

週刊ゴルフダイジェスト2022年4月12日号より

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