【只今コージ中!】Vol.78 ドイツ御三家に負けないプレミアムゴルフ用SUV! レクサス「NX350h」
ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第78回はレクサス「NX350h」の実力をチェック!
PHOTO/Osamu Hoshikawa THANKS/カメリアヒルズCC
日本を代表するプレミアムカーブランド、レクサス。わかりやすいライバルは言わずと知れたドイツ御三家。そう、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディです。今回はなかでも激しい戦いを繰り広げているミディアムSUVの新型レクサスNXでゴルフドライブに行ってきました。
まず注目はサイズとデザインですが、全長4.6m台は国内でも使いやすいものの横幅1.8m超えと完全にグローバル化。威風堂々とした出で立ちは良いですが狭い道では多少気を使います。一方フォルムは、最近のヌメッとしつつエッジが立っていたレクサスデザインがさらに極まった感じ。抑揚が激しかったサイドパネルは美しく均整が取れてきました。
もっとも進化したのはインテリア。いままでも質感、デザインともにリッチ感にあふれてましたが、この世代からスマホ的に使える新感覚のインフォテインメントシステム導入。かつてセンターコンソールに配していたスマートタッチを廃止し、新たに標準で9.8インチ、オプションあるいはグレード別で巨大な14インチタッチディスプレイを装着。巨大モニターからのタッチ入力でほとんどの操作が可能で「ナビ」「オーディオ」「電話」「車両設定」などを一括操作できます。
かたやメカスイッチはエアコン温度設定や音量ツマミぐらいしかなく、馴れが必要。ある意味ではデジタルネイティブ向けになったわけで北米ではEVのテスラなども比較対象になるのでしょう。
700万円超えのモデルに、レクサス初の本格プラグインハイブリッドが選べるようになったのが注目点。とはいえ、500万円台から買える売れ筋NX350hでもトヨタグループ自慢の2.5リッターハイブリッドを搭載しています。
モーターと合わせたときのシステム出力は243psと十分。競合ディーゼルモデルにひけを取りません。一方、上質感は半電動駆動がゆえにスムーズさに優れ、燃費もメーター計測リッター17㎞台と優秀。ある意味ライバルを超えています。
気になるバッグ積載能力ですが、大人4人がフル乗車した状態で楽勝で3本。このあたりはさすがにゴルフ好きのニッポンブランド。もしや松山英樹選手のアドバイスも入ってたりして?? クオリティに加え、燃費までまるで心配することなくプレミアムなゴルフドライブが楽しめるSUV。それが新型NXなのです。
(左)ラゲッジ容量は520Lと必要十分。横幅が広いのでキャディバッグ2本を真横に置くことができ、3本は楽々積載/(右上)9.8インチのタッチディスプレイを装着。「ナビ」「オーディオ」「電話」「車両設定」などを一括操作可能/(右下)リア中央の“L”ロゴがなくなり、“LEXUS”の文字に変更
レクサス
NX350h
全長×全幅×全高/4660×1865×1660mm
メーカー希望小売価格/547万円~
週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号より