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【ゴルフせんとや生まれけむ】宮本慎也<前編>「池山さんの送迎にまずはドキドキ!」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回からの語り手は、元プロ野球選手の宮本慎也氏。

僕はプロ野球に入る前に社会人野球を経験していますから、社会人時代にゴルフを始めました。「始めた」といっても納会のゴルフコンペに参加しただけ。クラブも先輩から余っているものをもらって。そのときのスコアはまったく覚えていません。

本格的に始めたのはヤクルトに入った年ですから、95年のオフです。当時は先輩から「ゴルフに行くぞ」と誘われたら断れない時代でした(笑)。池山(隆寛)さんの家まで自分の車で行き、そこから池山さんの車を運転してゴルフ場に向かうんですが、まず運転がドキドキでした(笑)。だって池山さんを乗せているんですから。そのころ僕は戸田(ヤクルトの二軍の本拠地がある埼玉県戸田市)に住んでいたのですが、その近くにクラブを安く作ってくれるところがあって、コーチの紹介でアイアンを作りに行った記憶があります。


プロ野球に入ってからの初ラウンドのスコアは123でした。その後、127くらいまではありましたけど、130を超えたことはなかったです。ゴルフは面白いスポーツだなと最初から思っていましたから、オフになるとできるだけ練習に行き、どんどんハマっていきました。

チームのなかでゴルフが上手だったのは、選手では古田(敦也)さんとか高津(臣吾)とか飯田(哲也)さんでしたが、コーチの角富士夫さんがコンペでいつも賞品をもらっていたことがなぜか一番印象に残っています(笑)。「ゴルフはうまくなったほうが得だぞ」と言われましたね。

それでも現役時代はオフの間しか行けませんから、ラウンド数が増えたのは引退してからです。今はだいたい週2~3回のペースでゴルフに行っています。

2021年5月には男子ツアーのゴルフパートナーPRO-AMトーナメント、8月にはシニアツアーのマルハンカップ太平洋クラブシニアに出場させていただきました。男子ツアーは塚田(陽亮)くんとリャン・ウェンチョン選手と同組で、仲のいい歯医者さんとのダブルス競技でした。シニアツアーは2日間の個人競技で、プロとまったく同じ条件で回りました。初日は奥田(靖己)さんと(グレゴリー)マイヤーさん、2日目は兼本(貴司)さんと崎山(武志)さんと同組でした。

2日間を20オーバー以内で回りたいと思っていて、初日80、2日目83の通算19オーバーで、なんとか目標を達成できてよかったです。でも、その大会には16人のプロ野球OBが参加させてもらったんですけど、谷繁(元信)は2日間で6オーバーでしたからね。僕と彼は同じ歳で、中日の監督を辞めて(16年退団)ゴルフを本格的に始めたころは僕のほうが勝っていたんですよ。でも、僕が2年間ユニフォームを着て(18~19年ヤクルトヘッドコーチ)、戻ってきたら全然勝てなくなっていました。彼は試合にたくさん出ていますから、試合慣れしているんですよね。僕は今までクラブ競技に出場することは一切なかったのですが、2022年は息子が高校に進学して手が離れるので、競技に出てみるのも面白いかなと思っています。

宮本慎也

1970年、大阪府生まれ。94年ドラフト2位でヤクルトに入団。97年ゴールデン・グラブ賞を初受賞。01年67犠打でシーズン最多記録を樹立。12年2000本安打達成。18~19年ヤクルトのヘッドコーチ。現在は野球解説者として活躍

週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より