ゴルフも野球もサッカーも! “噛む”ことがプレーに良い影響を及ぼすってホント? 「アスリート専用ガム」も
ゴルフをはじめ、あらゆるスポーツにおいて、プレー中に“噛む”ことが、パフォーマンスに良い影響を及ぼすという。いったいどういうこと?
株式会社ロッテは、3年前「噛むこと研究部」を立ち上げ、噛むことを通じた社会貢献を目指している。その活動のひとつが、さまざまなスポーツチームやアスリートたちに向け、試合中に“噛むこと”で、選手をサポートするというもの。
野球界では今年、クライマックスシリーズ進出を果たした千葉ロッテマリーンズ、サッカー界ではJ1連覇など絶好調が続く川崎フロンターレの選手たちが、プレーや練習中にガムを噛むことを取り入れている。特に千葉ロッテマリーンズの選手はアスリート専用トレーニングガム(硬さの変化が少ない特別設計)の提供、サポートを受けている。
「噛むこと研究部」は、ガムの提供だけでなく、東京歯科大学・スポーツデンティスト武田友孝教授とタッグを組み、噛むことがもたらす力を研究。千葉ロッテマリーンズでは、2019年春季キャンプから新人選手に「噛合力測定」を行い(佐々木朗希は「左右のバランスが良い」との評価)、口腔健康セミナーも実施。ロッテの選手には噛むことの重要性が浸透しており、中村奨吾は「試合中にガムを噛んでいると自分のなかでリズムができる」と証言。
サッカーでは、元川崎フロンターレのレジェンド・中村憲剛氏が「噛み合わないと力は発揮できない。トレーニングのときから噛んでいました」。家永昭博は「ガムは5年以上前から噛んでいます。試合や練習に臨むひとつのルーティンになっています」と話す。
ゴルフ界では、2019年のマスターズ、ZOZOチャンピオンシップでタイガー・ウッズが試合中にガムを噛んでいる様子がたびたび映り、両試合を制したことから“ガム効果”恐るべしと話題になった。「噛むこと研究部」では中嶋常幸、成田美寿々にオリジナルのガムを提供。中嶋は1990年に小樽CCで行われた日本オープンでもガムを噛んでいたという。「最高峰の舞台をライバルと争った緊張感のなか、ガムを噛み、うまく緊張感を整えられたことが原因でした」と振り返り「ゴルフとガムの相性は間違いなく良い。アマチュアゴルファーやジュニアゴルファーにも推奨したい」(中嶋)とのこと。
アマチュアの皆さんも試してみる?
週刊ゴルフダイジェスト2021年12月21日号より
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