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【ゴルフせんとや生まれけむ】クボケン<前編>「入院中ずっとパター練習してました」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、お笑いコンビ「5GAP」のクボケン氏。

実は僕は慢性腎不全を患っていたのですが、2016年に腎臓移植を受けることになって1カ月ほど入院したんです。そのとき、NSC(吉本総合芸能学院)の同期で仲のいい大西ライオンと平成ノブシコブシの吉村崇がお見舞いに来てくれて。移植手術ですから、それなりに大変だったんですけど、明るく「やることないだろ? だったら病室でやりなよ」と、パターとパターマットを置いていったんです。彼らの優しさですね。入院中はそのパター練習を、病気が完治して落ちついてからライオンに打ち方を教わりました。

初ラウンドは2017年の1月31日。千葉県の丸の内倶楽部でした。この時、116で上がって、一緒に回ったライオンが「俺だって最初は119で、皆にすごいなあと言われたのに、その上を行くなんて!」と悔しがってくれて(笑)、すっかりその気になりました。そこからは毎日のように練習場に通い、5ラウンド目に100を切って99を出したときには「もしかしたら驚くような才能が」と本気で思いました(笑)。でも、そこからは100を行ったり来たりで、現在の僕の平均スコアは106といったところです。というか106です(笑)。僕は意外に几帳面でして、初ラウンド以降スコアを全部スマホに記録しているんですよ。


ちなみに、42・46でベストスコアの88が出たのは2018年8月11日、北海道の札幌南GC駒丘コースでした。北海道出身の吉村が「地元に帰るんだけど、飛行機代と宿泊代は出すから北海道でゴルフやらない?」と誘ってくれたので、これ幸いとついていきました(笑)。初めてのコースなのでスコアが悪くて当たり前と力が入らなかったのが良かったのかもしれません。それにしても前半42が出たときは一体「今日の僕はどうなるんだ」と、逆に心配になりましたよ。

吉村といえば、大西ライオンとともに一緒に回ることも多い一番のゴルフ仲間なんですけど、これまでは僕のほうがいつもスコアが良くて、アイツは120前後をウロチョロしていたんです。でも、ちょっと前、彼のゴルフ関係のYouTubeを見たら、めっきり腕を上げていて90台で回っている! このままだとヤバいなあとちょっと焦っています。

吉村に負けないためには、自分ではドライバーの精度を高めることだと思っています。吉本の芸人仲間にはプラス・マイナスの岩橋(良昌)など飛ばし自慢の連中が多いんですけど、僕はもともと220ヤードくらいしか飛ばないうえ、調子が悪いとチーピンが止まらなくなってスコアがまとまらなくなっちゃうんですよ。あとは3番ウッドが全然打てなくてダフリばっかり。ネットの番組でお世話になっている安楽拓也プロに相談したら「使わないクラブなら抜いちゃいましょう」と言われて今は入れていません。いつかはきれいに打てるようにはなりたいんですけどね。逆に、残り115ヤードになったらパーは確定したといってもいいくらい110~115ヤードのPWには自信があります。これが僕の強みかなあ。あと、パットならお任せ。何しろ練習は病室でたっぷりやりましたから。


クボケン

1980年、群馬県生まれ。お笑いコンビ「5GAP」では「ホワイト赤マン」のキャラクターで人気を集める。剣道2段。ゴルフのベストスコアは88。ヨガや演歌、料理、漫画なども愛する多趣味人

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月12日号より