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18ホールを50分でパープレー! スピードゴルフ女子で世界記録更新。男子の記録はもっと凄かった

スピードゴルフの女子の部で世界記録が更新された。

8月、ニューヨークで開催されたスピードゴルフオープン選手権で、ローレン・カップさんは18ホールを72ストロークで回り、ラウンドタイムは50分48秒。122.48というスコア(ポイント)で、世界記録を樹立した。

スピードゴルフのスコア算出法は、ストローク数とラウンドタイム(分)を足したもの。最大7本のクラブを持って、コースを走って回るのだが、カップさんは一昨年、日本で開催された試合でも優勝経験を持つ、いわばこの競技のトップランナー。

ちなみに男子の公式ギネス記録は2005年に打ち立てられた109.06(65打・44分06秒)だ。

18ホールを速く回るだけなら、ギネス記録では、2008年に立てられた26分37秒があるが、このときのスコアは92だったため、スピードゴルフのスコアに換算すると118.37ポイントになり、スピードゴルフの世界記録には及ばない。

また、複数人でのプレーとしては、1ラウンド7分56秒という記録もある。これは、2008年に約40名のプレーヤーが、3ホールを6周し、合計18ホールにして作ったものとか。1人がティーショットを打ち、セカンド地点で待機しているプレーヤーが2打目を打ち……とつないでいき、カップインした瞬間、次のティーで待機している別のプレーヤーがすぐにティーショットを打つというのだが、1ホール平均26.4秒という計算になり、この記録はなかなか破られそうにない。

また、2016年に欧州ツアーの“お遊び”で、イギリス、スペイン(S・ガルシアも参加)、フランスの3チームが、4人のリレー形式でパー5をどれだけ速く回れるかを競った際には、優勝したフランスチームが34.8秒で、これがパー5(500Y以上)のギネス記録となっている。先ほどの記録は18ホールで6096Yとやや短めではあるが、1ホール平均26.4秒というのがいかに凄い記録かが分かるだろう。

こうしたスピードを競う競技は、ただ速いだけでなくゴルフの腕前も重要になる。挑戦できる機会は少ないが、体力と腕に自信のある向きは、スピードゴルフにチャレンジしてみては?

スピードゴルフはクラブを持って走るため、セッティングも重要な要素になる(写真提供/日本スピードゴルフ協会)

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月14日号より一部改