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ゴルフ部のない学校のジュニアでも団体戦の出場が可能に

「緑の甲子園」こと全国高等学校・中学校ゴルフ選手権を主催する日本高等学校・中学校ゴルフ連盟(高ゴ連)が「一般社団法人ジュニアゴルフクラブチーム連盟(JGCF)」を発足させた。

実は、現在、大盛況に見えるジュニア界にも“死角”があった。小学生ゴルファーが増加傾向にある一方、中学生になると減少傾向に転じるのだ。

その理由として考えられるのが、進学した中学校にゴルフ部があるかないかの違い。ゴルフ部に入部した中学生は、整った練習環境のもと、同年代のライバルたちとともに切磋琢磨して成長していける。

また、日頃の練習の成果を発揮する大会として「緑の甲子園」がある。今年も8月に開催されるが、参加できるのは高ゴ連加盟校のみだ。

対照的にゴルフ部のない中学に進んだジュニアは、練習の場もライバルも自ら探さなければいけないうえに、仲間と一致団結して戦う大会に出場する機会もない……。

圧倒的な格差に直面し、ゴルフからフェードアウトするジュニアを救うため、高ゴ連は今年4月にJGCFを設立。15歳までの4人以上を1チームとして登録でき、5年後には1000チームの登録を目指す。また、来年には各地区予選の上位チームが参加できる団体戦「全国アンダー15(U15)ゴルフクラブチーム対抗戦」を開催する予定だ。

JGCFのチーム登録受付は10月開始。“非ゴルフ部ルート”からのスター誕生に期待したい。

「緑の甲子園」からプロに羽ばたく選手も多い(PHOTO/Tsukasa Kobayashi)

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月20日号より