【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.294 その固定観念、ホンマに必要ですか?
奥田靖己「ゴルフはつづくよどこまでも」
PHOTO/Tadashi Anezaki
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- PHOTO/Tadashi Anezaki >>前回のお話はこちら 今の若い子らは、会社の接待や付き合いゴルフが激減していたり、シミュレーションゴルフやYouTubeなどでゴルフを覚えるので、先輩ゴルファーに習ったりする機会が少ない。 初心者のときにはスクールなんかに通って基礎を習ったほうがエエんではないかいう意見を言う人がいてます。 でも、初心者みたいに……
ちょっと前のことですが、知り合いが冷蔵庫の一番下の物を取ろうとして中腰で屈かがんで立ち上がったときに腰にピキッときたそうで、まあ、ギックリ腰ですわ。
ギックリ腰は、程度の差はあるけれど1週間もすれば痛みはかなり引いてくるものですが、問題は彼が翌々日に外せない仕事があったいうことです。
窮余の策として、ギックリ腰になった直後にはしてはならない、熱い風呂に入って、患部にマッサージ機や低周波治療器を当てるいう逆療法的なことをやったところ、これが功を奏してか2日後には快復して仕事にも無事に行けたいうんです。
ギックリ腰やヘルニアや腰の障害に関しては、ちょっとした専門家並みに“ひと言”言えるくらいの経験をしてきた僕からしたら、2日で治ったそのギックリ腰は、ごく軽傷やったいうことと、早期で患部が腫れる前やったいうことやと思います。
ギックリ腰になると筋肉が患部を動かさんようにカチカチに固めるんですが、彼の場合、このカチカチが始まる前か、もしくは固くなるほどの炎症ではなかったんやないですかね。
だからというて、この逆療法がすべての“ギックリ”の症状に効果があるかいうと、「それはない」いうんが僕の意見ですわ。
ただね、皆が絶対的に正しいと思うことを、「それは本当か」と疑問を持ついうこと自体はすごいと思いますね。
たとえばゴルフの理論で言うたら「スタンスの幅は肩幅、グリップはスクエア」と言われて「でもちょっとそれ、おかしいんちゃう、自分のやりたいスウィングに合っとるんか」と疑問を感じて、スタンス幅を小さくしたり大きくしたり、グリップをかぶせたり開いたりしていろいろ試してみるいうことは大事なことです。
僕自身が、そういう固定観念にとらわれずにゴルフをやってきたほうですからね。このコラムをやらしてもろうとるんも、なんかエッセンスが違うゴルフがあるんやいうんをわかってもらえたらなと思っていることもあったりするんです。

「『トップの位置がこんなでもいっぱしのプロできんねや』みたいなことが広がって、もっと世のゴルファーに楽になってほしいんです」

奥田靖己
おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する
週刊ゴルフダイジェスト2026年10月27日号より


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