森守洋「レッスンは受けるな」Vol.32 湯に浸かり深呼吸しながらのイメージトレーニングは効果絶大
森守洋「レッスンは受けるな」
堀琴音、柏原明日架、香妻陣一朗ら多くのプロを指導する森守洋が、自身が行きついたゴルフスウィングの本質を語り尽くす。
PHOTO/ARAKISHIN
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- 堀琴音、柏原明日架、香妻陣一朗ら多くのプロを指導する森守洋が、自身が行きついたゴルフスウィングの本質を語り尽くす。 PHOTO/ARAKISHIN >>前回のお話はこちら File.31肉体について スウィングとはその人が持つプロフィールと考えましょう レッスンをしているとよく「マキロイのようなスウィングを……
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休息について
湯に浸かり深呼吸しながらの
イメージトレーニングは効果絶大
いきなりですが僕は温泉が大好きです。
「たまにはゴルフと関係ない話を」というわけではなく、意外とゴルフにもつながることだと僕は思っています。僕にとって温泉巡りは唯一の趣味といっても過言はないです。丸1日休みが取れたら1人ですぐに箱根や伊豆へ行ったり、少し気合を入れて草津や那須に行ったりもします。
毎週のようにトーナメント会場に行くので、そのコースの近くの名湯を調べていくことも多いですね。
温泉はその土地ごとに泉質が違います。僕的には湯に浸かっているとき、大げさかもしれませんが地球を味わっている気分にさせられるのです。特にこだわりを持っているのが一切人工物の入っていない源泉掛け流しで、大好物です。
お客さんとよく話をしていて感じているのは、ゴルフ好きの皆さんも温泉好きな方が多いなということ。これは偶然ではないと思います。ゴルフはスウィングのたびに肩や体幹は緊張しますし、何より歩くスポーツです。歩行の際にはひざと腰に負担がかかります。
加えて、暑い夏場は汗をかくだけでなく、クラブハウス内は空調で冷やされているので体温が乱れやすい。冬場は当然体が冷えやすくなります。とにかく思っている以上に体に負担がかかるのがゴルフなんです。そこで温泉が関係してくるわけですが、温泉はそんな体の負担を和らげてくれる、もっと言えばゴルフとは真逆の効果を体に与えてくれます。
ぬるめの湯に入ると血管が開いて血流が良くなります。40度前後の湯は副交感神経を優位にすると言われていて、体が“休め”の合図を出します。また、水の浮力で関節の負担が一時的に減り、水圧が足のむくみを押し戻してくれます。さらに湯けむりの湿度も良い役割をしていると思っています。
のどの気道を潤してくれるので、温泉に入ると自然と深く呼吸できるようになる。そこで股関節のストレッチをするのが大好きなんです(笑)。
ラウンド後にコースのお風呂に入る方も多いと思いますが、あれもおまけでもなんでもなく、上達するためにとてつもなく大切な行為なんです。血流が戻り呼吸が深くなれば心と体の疲れも軽減し、その夜の眠りが変わります。
入り方はシンプルでいいと思いますが、長湯はし過ぎずに、湯から上がったら水を飲むこと。無駄に負担はかけないようにしてください。湯の中では「肩を耳から遠ざける」、「背中を伸ばす」、これをやるだけで深い呼吸を戻すことができます。
ゴルフは失敗のスポーツです。ミスや己の苦手な部分をしっかり分析して、一つ一つ改善していくことが上達には欠かせません。湯にじっくり浸かりながら深い深呼吸とともに反省をして、そしてイメージトレーニングをする。こじつけだと思うかもしれませんが温泉好きになるとゴルフは上達するのです。
ゴルフは18個の穴を攻める競技です。英国では19番ホールはお酒を飲むバーという文化がありますが、我が国日本の19番ホールは温泉の浴槽であることは間違いありません。
プレーの後で疲れた体を湯に沈ませると、肩がストンと落ちて息が自然と深くなる。じっくり浸かりながらその日のラウンドの反省をする。ゴルフ場のお風呂は上達のためのアイテムだと思ってください。
血行を良くすることで心も体もリフレッシュし、気持ちの切り替えもできるので、湯に浸かることはゴルフの上達に欠かせないファクターです


解説/森守洋
もり・もりひろ。1977年生まれ。静岡県出身。堀琴音、柏原明日架、香妻陣一朗ら多くのツアープロを指導。原理原則を謳い文句にゴルフスウィングの核心に迫る
週刊ゴルフダイジェスト2026年9月29日・10月6日合併号より


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