Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • 週刊GD
  • 【たま~に80台で回りたいッ!】Vol.50「温故知新! 弱っている時こそ基本ルーティンが大事」

【たま~に80台で回りたいッ!】Vol.50「温故知新! 弱っている時こそ基本ルーティンが大事」

飛距離が出なくても、練習量が少なくても、たま~に80台で回るゴルフは十分に可能! コラムニストの木村和久がシニアのための89ビジョンを指南。

ILLUST/Shinichi Hoshi

>>前回のお話はこちら

やっと風邪が治りました。けれど完治したと思ったら、今度は鼻水が意味もなく垂れてきて、ひょっとして花粉症か? 田舎育ちだから大丈夫と思っていたけど、ゴルフ場に通い過ぎて限界値を超えたかも。ちょっと様子見します。

というわけで今回は調子の悪い時、病み上がりの時、花粉症の人向けに、少ない練習時間内でやるべきことを考えてみます。

直前練習はマスト

調子がイマイチな時は思ったように体が動きません。だからこそラウンド直前、ドライビングレンジでの練習はしたほうがいいです。

今年たまたまですが、風邪をひいて体がだるいゴルフを2回やって、1回目はいろいろ事情があって練習は全くなし。2回目はしっかり練習してからスタートしました。スコア的には98と93でしたが、内容が全然違いました。

1回目が98で終われたのが、たまたま簡単なドライバーをサブで入れていたから。本来なら110ぐらい叩いていたと思います。だから調子の悪い日は、どれぐらいひどいんだと? 全く当たらないことはないと思うので、これぐらいまでならクラブが振れるとね。そういう調整をすべきです。


基本は右わき締め

当たりが悪い時には、いろいろ調整しても体がついていきません。必要最小限だけチェックしましょう。じゃひとつだけ選べと言われたら、迷わず私は「右わきを締める」を選択します。

現代はいろんな打法があるので、わきを空けて打つ方法もあるにはあります。けれどゴルフを覚えてからずっと言われて続けてきた、古典的メソッドの右わき締めは、いまでも守りたい日本の伝統芸みたいなものです。

だいぶ前ですが習志野CCに行き、林由郎先生の教えを伺ったことがあります。その時、林先生が語っていたのが「中村寅吉つぁんに、わきに五銭玉挟めって言われてな、しかも両わきだから右わきを意識すると左わきからお金が落ちて、寅吉つぁんに怒られてさ」というレッスン話。林先生は冗談を交えながら面白おかしく語ってくれました。いやあ五円玉じゃなくて、五銭玉ってとこが凄いですよね。

右わき締めの重要さ

林由郎先生伝授のメソッドに、現代風解釈を添えて説明させていただきます。右わきを締めると、インサイドからの軌道になりヒール球、シャンクの防止になります。

大きく腕を使って振る、だから手を伸ばして打つ考えもありますが、長いクラブの場合、器用な人はミートに間に合わせる力が働き、わりと当たることも。

けど調子がイマイチな時は、右わきを締めてミスを減らすに限ります。わきを締めればパワーがクラブに伝わらないと思いますが、これは腰を使ってないからです。腰を使って腕をひもやむちととらえる考え方は昔からあります。

アプローチも同様

漫画「風の大地」や本誌でお馴染みの坂田信弘プロが、弱ってる時やシニアは足を閉じて真っすぐ立って打つ、ジャイロ打法を以前勧めていました。それって新井規矩雄プロの回転打法に似ていると思ったけれど、それは口が裂けても言えませんでした(笑)。でもその足の幅を狭めて立つ打法は、シニアにはありがたい打法で、ミスがかなり減って助かっています。その直立して右ひじを締めた“回転打法”が、実に昭和的なのですが、これが一番安定しているかな。

足って開けば開くほど、右ひじと太ももが当たってしまう。スウィングしづらいわけ。下半身は安定するけれどね。

新井プロも坂田プロも、直立して打つと幾分飛距離が落ちるとは言っていました。けれど100ヤード以内のアプローチならなんら問題ないじゃないですか。

最近は真っすぐに立ち、“右ひじ畳み”アプローチでAWで50ヤードのハーフショット、ドスン!オーケーなんてことが決まり、結構気持ちがいいです。

最後はリズム

現在ハーフショットでどれだけぴったり寄せられるかを練習しています。SWで30ヤード、ASで40、AWで50、PWで60ヤード目安に練習場で打っています。振り幅を一緒にして番手を変えるだけ。この練習が楽しくて、今後はスリークオーターも練習し、寄せの精度を上げていきます。

還暦を過ぎると何かのきっかけで、急に下手になったりするものです。だから病み上がりは、しっかり元に戻さないといけませんね。

教える人/木村和久

「89ビジョン」をはじめ様々なゴルフの楽しみ方を提案するコラムニスト。ベストスコア75。01年鶴舞CCキャプテン杯優勝。ゴルフ歴は35年。現在は扶桑CCのメンバー

週刊ゴルフダイジェスト2026年3月31日号より